2013年03月27日

フェイスブックプロフィールの魔法(自分に!)

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フェイスブックのプロフィールを見ていると自尊心が上がるという研究については、以前”フェイスブックは自尊心を上げる”という記事で紹介しました。


今度も同じコーネル大学のJeffry Hancockらが、実験を行いました。これは学生を対象とした2つの実験からなっています。

1つめの実験は、被験者はちょっとしたスピーチを行ってから、しばらくフェイスブックの自分のプロフィールか他人のプロフィールを見ます。そのあとに、スピーチについて否定的なコメントをされるというものです。
この時、自分のプロフィールを見ていた人は、否定的なコメントに対してもそれほど防衛的な態度を取りませんでした。

2つめの実験は、被験者はちょっとしたスピーチをしてから、肯定的、もしくは否定的なコメントをされます。その後で、被験者は自分のフェイスブックのプロフィールを見るか、もしくはYoutubeやニュースサイトを見るか選べるというものです。
この実験では、否定的なコメントをされた被験者は、より自分のプロフィールを見るという結果になりました。


この2つの実験は何を意味しているのでしょうか?フェイスブックの自分のプロフィールを見ることで、自尊心が満たされ、相手からの否定的なコメントに対しても防衛的な態度を取らずにすむ。また、相手から否定的なコメントを受けた時には、自分のプロフィールを見ることで自尊感情を回復させていると考えることができます。

以前の研究でも、自分のプロフィールを見ることで自尊心が高まるということがわかりましたが今回の研究からも、プロフィールと自尊心はつながっているということがわかりますね。


この記事はコーネル大学の"Like! Facebook assures us we're good enough, smart enough"を参考に書きました。

(文・絵: やまざきしんじ)

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2013年03月12日

大人になってもテストが大事

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生涯学習が大事というのは常々言われていることです。アンドラゴジーという言葉は聞いたことがなくても、ビジネスパーソンならばドラッカーの本などで「生涯学習」といった概念に触れている方も多いのではないでしょうか。

生涯学習は大事ですが、学習プロセスの中に”テスト”を組み込んでいる方はあまりいないのではないでしょうか?


このさいころニュースでも物事は覚えることよりも、思い出すことが大事ということをしばしば書いていますが。今回は”テスト”について少しだけ紹介します。

ライス大学のAshley MeyerとJessica Loganはテストの効果について研究をしました。この研究では18から25歳の若い人たちと、55から65歳の年配の方の2つのグループに対して、動物や天文学や医学などの新しいことを覚えてもらいテストをしました。

すると、最初のテスト点数は、若い人の方が良かったです。これは若い人の方が物事を覚えやすいということで納得できるでしょう。ただし、テストの後で結果をフィードバックしてから、今度はもう少し難しいテストをすると、年配の人も若い人と同様に、より覚えていたのです。最初の記憶力という点では若い人の方が覚えが早いですが、テストを通じて学習する量については、若い人でも年配の人でも変わらなかったのです。

テストをすることによって、自分の”実力”を知ることができ、それが学習をしやすくなったり、テストすること自体が物事を思い出す訓練になるといった面はありますが、テスト結果のフィードバックから学ぶ量は年齢に関係がないというのは面白い結果でした。そういえば、自分も最近はテストなんて受けていません。ちょっとテストに興味が出て来ました。


この記事は以下を参考に書きました。
American Psychological Association (APA). "Test-taking may improve learning in people of all ages." ScienceDaily, 7 Mar. 2013. Web. 12 Mar. 2013.

(文・絵:やまざきしんじ)

2013年03月06日

テキストネックに注意

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ツイッター、フェイスブックやMixiといったソーシャルネットワークは未だに大流行しています。これらをスマートフォンで楽しんでいる方も多いんじゃないでしょうか?

夜寝る前に、布団にもぐって、もぞもぞとツイッターやフェイスブックに書き込んでいる方もいるかもしれません。また、ソファーに腰掛けて、膝の上に置いて使っている方もいるかもしれません。

ネブラスカ大学医療センターのChris Cornettによると、首や背中の上部を変な体勢にしたままスマートフォンや電子書籍リーダーなどの機器を長時間使っていると、”テキストネック”と言われる痛みに襲われるかもしれません。

この対策として、以下のような方法があります。
・機器の場所を変えましょう
膝の上に機器をおいたり、頭を下に向けたまま使うのでなく、目の高さにするような自然の方法をみつけましょう。
・休憩しましょう
自分で休憩を挟んで、体勢を変えましょう。
・運動しましょう
背中や首を鍛えれば、負荷にも耐えられるようになります。


ちょうど、日本ではKindleブームが来ています。これまでの紙の書籍からKindleに変わったことで読書スタイルどころか読書の姿勢(本当の身体の姿勢)が変わってしまう人も多いと思います。無理のない体勢をみつけて、たまに休憩を取りながら健康的に読書しましょう!

あと、布団の中でスマートフォンを使っている人も注意して!

この記事はネブラスカ大学医療センターの”TEXTING BECOMING A PAIN IN THE NECK”を参考に書きました。


(文・絵: やまざきしんじ)
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2013年03月04日

「これは楽ちん!心理学を応用したダイエットのコツ」を開催しました

昨日は吹上のタスクールさんで、さいころセミナー「これは楽ちん!心理学を応用したダイエットのコツ」を開催させていただきました。ご参加した皆様ありがとうございました。



いつものように写真を撮るのを忘れたんですが...お話した内容は、大きく分けると2つです。1つは著書”Mindless Eating”でも有名なブライアン・ワンシンクなどの実験の紹介です。

(日本語版は、何故か中古しか手に入りません...この業界の第一人者なのに!)


また、昨日のセミナーの中で皆さんに出していただいたアイデアを写真で撮ってきました。(字が汚くてごめんなさい)
ダイエットの心理学写真.JPG

お金や小銭を持ち歩かないことでコンビニでお菓子を買っちゃわないという方法、青い光を使うといった方法などいろんなアイデアが出ました。


昨日のセミナーの内容は、お皿を小さくしたり、食べ物の色を工夫するといったことです。これらのいくつかはさいころニュースでも”ダイエットの心理学”の各種記事の中で書いています。


また、ダイエットのために必要な”続ける技術”に関してもいくつか紹介しました。「ダイエットにも浪費癖にも効くクスリ!”あとで”」「どうにでもなれ効果」についてはさいころニュースでも以前取り上げたものですが、これらの紹介をしました。


あと、うちのイチオシの「ポイントカード」の紹介です。ポイントカードだけで世の中渡れるんじゃないかというくらい、ポイントカードは役に立つと思います。是非、ダイエットやそれ以外にも使ってみて下さい。エクセルか何かで1cm角くらいの箱を紙に印刷、下に「通勤中に一駅前で降りて歩く2ポイント、おやつを食べない1ポイント、30分散歩1ポイント」と書いて後はハンコやシールを貼っていくだけです。


(文: やまざきしんじ)

posted by さいころ at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー・イベント