
フェイスブックのプロフィールを見ていると自尊心が上がるという研究については、以前”フェイスブックは自尊心を上げる”という記事で紹介しました。
今度も同じコーネル大学のJeffry Hancockらが、実験を行いました。これは学生を対象とした2つの実験からなっています。
1つめの実験は、被験者はちょっとしたスピーチを行ってから、しばらくフェイスブックの自分のプロフィールか他人のプロフィールを見ます。そのあとに、スピーチについて否定的なコメントをされるというものです。
この時、自分のプロフィールを見ていた人は、否定的なコメントに対してもそれほど防衛的な態度を取りませんでした。
2つめの実験は、被験者はちょっとしたスピーチをしてから、肯定的、もしくは否定的なコメントをされます。その後で、被験者は自分のフェイスブックのプロフィールを見るか、もしくはYoutubeやニュースサイトを見るか選べるというものです。
この実験では、否定的なコメントをされた被験者は、より自分のプロフィールを見るという結果になりました。
この2つの実験は何を意味しているのでしょうか?フェイスブックの自分のプロフィールを見ることで、自尊心が満たされ、相手からの否定的なコメントに対しても防衛的な態度を取らずにすむ。また、相手から否定的なコメントを受けた時には、自分のプロフィールを見ることで自尊感情を回復させていると考えることができます。
以前の研究でも、自分のプロフィールを見ることで自尊心が高まるということがわかりましたが今回の研究からも、プロフィールと自尊心はつながっているということがわかりますね。
この記事はコーネル大学の"Like! Facebook assures us we're good enough, smart enough"を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)