2014年02月18日
ストーリーテリングが共感を呼ぶ
ストーリーについて、2つの神経的なメカニクスを説明しましょう。
ストーリーテリング(物語の技術)は、私達の脳と行動にすごい影響を与えます。
Paul Zakは一連の研究で、父子の悲しいストーリーを観た時に、2つの興味深い神経化学物質が生成されることが分かりました。
1.悲しみを感じ、ストーリーに注意を向けさせるコルチゾール
2.つながりや共感を促進し、共感を起こさせるオキシトシン
また、ストーリーを観た後で、もっともオキシトシンが生成された人は、会えない人に金を一番あげようとしました。
Zakら、2007によると、オキシトシンは人を、より寛大にするようです。
このビデオは、研究を説明し、そして、150年に渡るストーリーテリングの理論と研究をつなげています。
クライマックスや大団円といった鍵となる要素がないストーリーは、脳を引きつけません。実際、人はそれを無視します。
オキシトシンは、単により寛大にするだけでなく、それほど気高くない目的に関係しています。
Zakによると、オキシトシンは、広告を受け入れるかどうかを説明することもできます。
ある研究では、微量のオキシトシンを吸引した被験者は、公共広告を見た後で、より寄付をすることが分かりました。
Zakは、こう語っています。
この結果は、どうして子犬と赤ちゃんがトイレットペーパーのコマーシャルに出てくるのかを説明します。この研究は、広告する側が、イメージを使って私達の脳にオキシトシンを放出させ、商品やブランドを信頼させ、販売を増やそうとしているのです。
この記事はPSYBlogの"The Psychology of Storytelling and Empathy, Animated"を翻訳したものです。
(翻訳: やまざきしんじ)