
運動習慣に関する自伝的記憶を活性化する効果の最初の研究です。
新しい研究によると、たとえそれほど楽しくなかった記憶でも、最後に運動した時のことを考えることでもういちど運動したくなります。
ニューハンプシャー大学のBiondolilloら、2014年の研究で、ある参加者には運動に関する良い記憶を、もう一方には嫌な記憶を思い出してもらいました。
この研究では、記憶に関して何も指示を受けなかった人たちとの比較して、運動に関する良い記憶を考えた人は、あとでより運動をすることが分かりました。
一方、運動に関する嫌な記憶を思い出した人でも、あとでより運動をすることが分かりました。
この結果は、参加者の運動に関する満足度、以前の運動へのモチベーションやレベルも考慮に入れたものです。
この研究者は、以下のように説明しています。
参加者は個人的なモチベーションの記憶を記述する指示を受けただけで、この指示は広範な調査の中に埋め込まれたものです。
また、参加者は、運動活動を増やすためにモチベーションとして、日常生活での記憶の使い方については問われたのではありません。
明確な指示や励ましがないのに、私達の研究の参加者の大学生は、大きな公共の大学という多くの邪魔がある中で、日常レベルでの運動活動の増加を報告しました。
これらの結果は、自伝的記憶の活性化が個人が健康的なライフスタイルを選ぶようにさせるための有効なツールになることを示す最初の実験的な証拠を示しています。
記憶の干渉の穏やかな特性を考慮すると、これらの結果は驚くべきものです。
ほんの少しだけメンタルトリックを使うことで、どんなことが可能になるか想像してみましょう。
この記事はPSYBlogの"Get Motivated to Exercise: Here’s a Simple Mental Trick You Can Do Right Now"を翻訳したものです。
写真はFlickrのOliverさんの写真を使用しました。
(翻訳: やまざきしんじ)