ノリのいいハッピーな音楽を聴いていると、自分の気分も高揚してくるものですが、それだけではなく他人も同じように「今ハッピーなんだろうなー」と判断する傾向にあるとのこと。
Listening To Music Can Change The Way You Judge Facial Emotions
ロンドン大学の心理学者Joydeep Bhattacharya博士らは、120種類のさまざまな音楽(ポップミュージック、クラシック、ジャズなどなど)を15秒間実験協力者に聴いてもらった後、さまざまな表情の顔写真を1枚ずつ提示し、それらの顔の気分評定を求めました。
その結果、楽しい音楽を聴いた場合、表情を楽しそうだと判断する傾向にあり、音楽が表情認知に影響を及ぼすことが示されました。
さらに、実験協力者の脳波を測定したところ、たったの15秒でこの効果は現れ、私たちの無意識下で瞬時に生起することを明らかにしました。
Joydeep Bhattacharya博士は、今後の研究では、この効果の持続性を明らかにする他、音楽の嗜好性やパーソナリティなど、個人差を取り入れて研究を行いたいとのことです。
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音楽によって気分が変わり、そして気分は認知に影響することは、バウワーらの気分一致効果の研究(1981)でも既に示されているものであり、今回の研究はその点では全く斬新な研究というわけでもなさそうです。
しかし、この効果が15秒という短時間で生じること、また、ニュートラルな表情の顔写真さえもハッピーに見えるほど強力に音楽が表情認知に影響することを示唆している点が新しいかと思われます。
音楽と職場環境と関連を示すこんな研究もありました。
職場ストレスに音楽「効果あり」 研究成果を発表
確かに無音・無言の職場では疲れを感じやすい気がします。
かと言って、最新J−POPとかだと気分は確かに高まりますが、逆に音楽に集中しちゃって仕事効率が悪くなりそうですね。
と言って、歌詞なしのBGMというのもどうもパンチがない気がして悩ましいところです。
ちなみに全くこれとは関係ないですが、気分一致効果についてウィキペディアで説明がないかと検索していたら、それについてのページは残念ながら見つかりませんでしたが、「効果の一覧」というページにたどり着きました。
かなり面白いです。
効果の一覧(wikipedia)
2009年06月09日
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