2009年06月11日

精神的な若さを保つ4つの秘訣

 2009年6月9日のNeurologyに掲載される研究によると、年を取っても認知スキルが衰えない秘訣を4つ明らかにしました。

Study Finds 4 Things That Keep Old Minds Sharp

 この研究は、70歳から79歳までの2500人の高齢者を7年間追跡し、彼らの認知スキルを測定しました。参加者のほとんどは年齢とともに認知機能が衰退していましたが、30%の参加者はいつまでの認知機能が衰えることがなかったそうです。

 この研究はその後、認知機能が衰えなかった人と、そうではなかった人を区別する要因を調査し、以下の4つの因子を明らかにしました。
 
1.運動
 最低1週間に1度以上適度な運動をしていた人は、そうでない人よりも30%認知機能を維持する可能性が高かった。
 
2.知性
 学歴が高卒以上の人は高卒以下の人より2倍、そして言語能力が中3以上の人はそうでない人よりも5倍、認知機能を維持する可能性が高かった。
 
3.非喫煙
 非喫煙者は、喫煙者よりもほぼ2倍の確率で認知機能を維持する可能性が高かった。

4.社交性
 仕事やボランティアなどをしている人は、誰かと一緒に住んでいる人は、そうでない人よりも24%認知機能を維持する可能性が高かった。
 
 この研究を行ったカリフォルニア大学のAlexandra Fioccoは、「運動や喫煙といった要因のいくつかは、人が変えられる行動です。認知の維持と関連する要因を発達させることは、認知賞の開始を予防したり遅らせる予防戦略に有益であろう。これらの結果はまたサクセスフルエイジングに関するメカニズムを理解するのに有益であろう」と述べています。

===
 若い人はさておき、ちょっとでも年齢を感じるお年頃になるとアンチエイジングなんていう言葉が魅力的に感じるようになるわけで、非常に興味深い内容です。

 この研究知見を元に、具体的な認知スキル維持プログラムなど、実践として応用できる研究が行われることを期待したいです。
posted by さいころ at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタルヘルス/幸福
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