2011年01月21日

認知的に陥りがちな10の罠


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人間には直感があります。これがないと、ちょっとしたことを把握するのにも長い時間がかかってしまいます。きっと石器時代ならば、直感がないと動物に殺されてしまったことでしょう。

ただし、現代ではこのような直感が人間の認知に与える影響によって、様々な勘違い・間違いをしてしまいます。以下のページでは、このような認知的誤りのトップ10を説明しています。

http://listverse.com/2010/01/07/top-10-common-faults-in-human-thought/

ここでは、その認知的誤りトップ10を説明します。

(説明部分はオリジナルなので、上のページとは異なります)


10 ギャンブラーの誤謬 Gambler’s Fallacy
 ギャンブラーの誤謬は、失敗する確率が過去の出来事によって変化すると考える傾向です。これまで10回連続で10回連続で裏が出たところで、次の表が出る確率は50%です。しかし、「今度こそ」と勝手に確率を解釈します。

9 反応性 Reactivity
 反応性は、人は見られているときに違う反応をすることです。有名なホーソン効果は、注目されている時に労働者の生産性が向上するというものです。これによって、反応性による効果を、別のパラメータの変更による効果と勘違いしてしまうことがあります。

8 変像 Pareidolia
 変像は、ランダムな画像や音が意味のあるものとして捉えらてしまうことです。本来何もない所に人が意味を感じてしまうのです。

7 自己成就的予言 Self-fulfilling prophecy
 自己成就的予言は、自分のこれまでの態度を保存するために、無意識に行動を変えることです。例えば、自分は勉強ができないと信じていると勉強をあまりしなくなり、実際に勉強ができなくなります。
 占い師などが人に示唆することで行動が変わって、その結果として占いが当たったり。不況と言われることで、不況になったりします。

6 ハロー効果 Halo effect
 ハロー効果は、他人のある面(良い面や悪い面)が他の面にも”波及”することです。例えば、有名人がCMをしている商品を”良いもの”と思い込んでしまったり、ある分野の専門家について他の分野についても詳しいと思い込んでしまったりします。

5 群集心理 Herd Mentality
 群集心理は、他人との衝突を避けるために多数に従うという傾向のことです。洋服や車の”流行”などは、群集心理によって説明されます。今、1980年代の格好をしないことも、この群衆心理から説明することができます。

4 心理的リアクタンス Reactance
 心理的リアクタンスは自分の選択の自由を制限されると、それに抵抗するために反対のことをしがちなことです。説得をされている時に、反対の(現状の)態度により拘ったりします。
 また、子供に対してやって欲しいことの反対を押し付けることで、本来やってもらいたいことをさせるといったことも、心理的リアクタンスで説明できます。

3 双曲線割引 Hyperbolic Discounting
 双曲割引は、現在のメリットを将来の見込みのメリットよりも過大評価することです。これは、すぐに1万円もらうのと1週間後に1万300円もらうのと1年後に1万2千円もらうのとどれをとるかということです。人は、将来の金額(メリット)について、双曲線的に割り引いて計算していると考えられます。

2 立場固定 Escalation of Commitment
 立場固定は、それまでの努力を、維持し続けようとする傾向です。数多くの決定をすると、失敗も避けられないので、もし失敗したらやり方を変えてみたり選択を変えてみる必要があります。しかし、立場固定によって、それまでのサンクコスト(すでに払ってしまったコスト)によってさらにその選択に投資をしていまいます。

1 プラセボ効果 Placebo Effect
 プラセボ効果は、治癒力があると信じていると効果がない物質でも、効果がでることです。プラセボ効果が治りたいと思っている人を治すという”期待効果”を生むと言われています。ただし、どのようにプラセボ効果が生まれるかという説明は十分にされていません。
 ちなみにプラセボは良い効果をうむためのもので、悪い効果を生むものはノーセボ(Nocebo)と言います。
 なお、最近の研究では、「これはプラセボだ」と分かっていても効果があるという報告がされています。


このような認知バイアスについて書かれた本としては以下が有名です。

人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)
トーマス ギロビッチ
新曜社
売り上げランキング: 47643



また、消費者としてダマされないような、より実践的な本として以下があります。

あなたもこうしてダマされる―だましの手口とだまされる心理
ロバート レヴィーン
草思社
売り上げランキング: 44490



双曲線割引は以下の本で解説されています。この本は何故、自分がグズグズするのかを分かりやすく説明しています。人の心理をピコ経済学と称して、ゲーム理論と双曲線割引で分かりやすく解説しています。

誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか
ジョージ・エインズリー
NTT出版
売り上げランキング: 80129

posted by さいころ at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | その他
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