(c) Elle|写真素材 PIXTA
ハーバードビジネススクールのFrancesca Ginoと行動経済学者として有名なデューク大学のDan Arielyが”The Dark Side of Creativity: Original Thinkers Can be More Dishonest”(創造性のダークサイド 独創的な人はより非倫理的になりえる)という論文を書いています。
論文はこちら。
創造性というのは、いいものと言われていますが、一方でより創造的な人はより不誠実な傾向があることが分かりました。
これは創造的な性格や創造性が、”箱から出る”ような考え方を引き起こすからです。
この論文では事例を通じて、発散的な思考を測定するテストで高得点を取る創造的な人がよりカンニングをする傾向があることを示しています。また、創造的であるとプライミング(無意識的に情報処理が促進)された被験者も同様に、より不誠実に振舞うことが分かりました。
より創造的な人は、自己正当化をより容易に行うことができます。人は自分視点からでの一貫性が必要ですので、より創造的な人がより不誠実となれると考えられます。
創造的であり箱から飛び出すことができる能力が高いと、一般的な倫理観の枠からも飛び出しやすいということでしょうか。
予想どおりに不合理[増補版]
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