2011年02月15日
男性脳・女性脳の秘密を最新の脳科学が解き明かす???
(c) Ryo.WATANABE|写真素材 PIXTA
男性脳、女性脳などと言うことがあります。これは本当でしょうか?
「男性は外で狩りをして、女性は家で子育てをするから、そのように脳が進化した」と言い切ることはできそうです。そして、そのように男性と女性の脳に差があるというのはありそうな気がします。
メルボルン大学のCordelia Fineはjournal of the Association for Psychological Scienceいう雑誌の”Current Directions in Psychological Science”(心理科学の潮流)という記事で述べているそうです。
最近はfMRIなどによって、様々な脳の活動を測ることができるようになってきました。しかし、男性と女性の脳の違いを調べるという研究では、被験者数が十分に多くなければ男女の2つのグループの間に有意な差を見つけることができます。
様々な値を計測をすれば、個人差が男女のグループ間に統計的に有意な差異を産み出してしまうかもしれません。本来、これは十分に大きなグループで再度検証をしなければならないものなんですが。
そして、少数のデータのみでも、脳のスキャンの画像を見せて「最新の機械の画像です。こちらのグループは赤くなっているが、こちらのグループは赤くなっていない」と言われるとそれが間違いない事実な気がしてしまいます。しかし、それはただの具体的な画像であって、統計的な有意差を表すものではありません。
基本的には男性脳・女性脳といった言説を聞く時は、疑って聞く位がちょうどいいということです。
元記事はEurekAlert!のこちらの記事です。
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