2011年02月22日

もっとクリエイティブに! 7つのちょっと変わった心理学テクニック

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【パズルの最後のピースが見つからない?
創造性を高めるため、研究をベースにした7つのテクニックを試してみては?】



 誰だってクリエイティブだ。時間と自由、自律性、利用できる経験、そして見習うべきロールモデルと継続のモチベーションがあれば私たちはみんな革新的になれる。


しかし、極めてクリエイティブな人であっても、課題にうんざりしたり、堂々巡りに陥ったり、行き詰まったりすることがある。
そこで、7つのちょっと変わった創造性を高めるテクニックをここで紹介しよう。これらは、創造性が高まると研究で示されたものばかりだ。


1.心理的距離
発想に行き詰ったときには、休憩を取ってその場から離れることがよいとしばしば言われるが心理的距離を取ることも役に立つ。

ある実験では、課題から距離を取って考えるようプライミングされた被験者は、課題と一体となって考えるようプライミングされた参加者よりも2倍も多く洞察問題を解決した。 (Jia et al., 2009)
ひらめきのヒント:あなたが今抱えている課題は、今いる場所から遠く離れていて断絶していると想像してみよう。これによってよりハイレベルの思考ができるはずだ。



2.未来に身を置く
心理的距離を取ることと同じように、時間的距離を取ることも創造性を高める。
Forsterら (2004)は、参加者たちに、今から1年後生活がどのようになるか考えるように求めた。
参加者たちは、明日どのようになるかを考えるよう求められた参加者よりも、より洞察力が高く、問題に対してよりクリエイティブな解決法を生み出すことができた。

時間と空間両方から距離を取って考えることは、抽象的に思考し、その結果よりクリエイティブに考えるきっかけとなるようだ。
ひらめきのヒント:未来に身をおいて考えてみよう。あなたの課題を1年、10年あるいは100年先の視点で見てみよう。



3.不条理な刺激
心というものは、経験から意味を見出したくなるものだ。経験が不条理なものであるほど、意味を見出すことは難しくなる。
ある研究の参加者たちは、パターン認識課題を行う前にフランツ・カフカの不条理小説を読んだ (Proulx, 2009)。統制群と比較すると、短編を読んだ参加者たちは、隠れたパターンを認識する潜在能力が高まったことを示した。
ひらめきのヒント: 『不思議の国のアリス』やカフカの『変身』、あるいは他の不条理小説を読んでみてはどうだろうか。不条理とは創造性を高める「意味ある恐怖」だ。



4.ネガティブな気分を利用する
ポジティブな情動状態は、問題解決と柔軟な思考を促進する、そして一般的に創造性の助けとなると考えられている。
しかし、ネガティブな情動もまた創造性を高める力を持っている。

161人の雇用者を利用したある研究では、ポジティブな情動とネガティブな情動の両方が高まったときに創造性も高まることを明らかにした(George & Zhou, 2007)。彼らは、職場でのドラマを前向きに利用しているようだ。
ひらめきのヒント: ネガティブな気分は創造性を抑制することもあるが、これを利用する方法を考えてみよう。何が起こるだろうか?



5.正反対のものを結びつける
生理学、化学、医学、そして物理学の領域のノーベル賞受賞者、ピューリッツァ賞受賞者や他のアーティスト22人のインタビューから、創造性のプロセスに対する驚くべき類似性が明らかになった(Rothenberg, 1996)。
2つの顔を持つローマの神ヤヌスにちなんで名付けられた「ヤヌス的思考Janusian thinking」は、多面的な反対物を同時に考えることである。統合的な発想は並置することから生まれるのだ。それは、最終的にできあがる商品や理論、アート作品からは想像できない。

物理学者のニールス・ボーアは、量子論における相補性原理(量子を、波と物質の両方として捉える)を考えるためにヤヌス的思考を使った。
ひらめきのヒント: 不可能だと思える対極のものを設定し、ばかばかしい組み合わせを考えてみよう。すべてがうまくいかなかったらヤヌスに祈るべし!



6. イバラの道を選べ
クリエイティブであろうとするとき、大抵の場合、既存のアイデアに基づいて考え、最短ルートを取ろうとする(Ward, 1994)。課題に対する多様性はどうでもいいなら、こういうやり方もいいだろう。

しかし、もっと目新しいことを望むなら、そのような発想では、既存のアイデアの延長線上のものに限られてしまうだろう。困難な道は、よりクリエイティブな解決法へと導くのだ。
ひらめきのヒント:歩きやすい道だからこそ、人も犬もその道を行くのだ。 オフロードを歩こう。


7.再概念化
  じっくりと問について考える前に性急に答えに至ることがある。研究では、問に対する最概念化に時間を費やすことが有益であることを示唆している。
Mumfordら( 1994)は、問題を解く前に、実験参加者に違う観点から問いを再概念化するよう求めると、よりクオリティの高いアイデアを生み出すことを示した。同様に、芸術家に関する古典的研究では、問題定義段階での発見に焦点を当てた人は、より素晴らしい作品を生み出すことを明らかにした(Csikszentmihalyi & Getzels, 1971)。
ひらめきのヒント:解決法は忘れて問題そのものに集中しよう。正しい問いを立てているだろうか。



いつも創造性を!
  ノーベル賞受賞者やアーティストの気取った話じゃなくても、これらの方法はすべて日常生活に応用できる。
対極のものを結びつけたり、困難な道を選んだり、不条理な刺激を受けるといったことは、友達へのプレゼントを選んだり、新たなキャリアについて考えたり、週末の予定を立てたりする時に応用できる。「仕事上のまじめな」創造性と同じぐらい「仕事外」のときの創造性も重要だ。

(この記事はPsyblogの「Boost Creativity: 7 Unusual Psychological Techniques」の翻訳記事です。翻訳 山崎Y)

posted by さいころ at 15:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 発想法・問題解決
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