
(c) Ryo.WATANABE|写真素材 PIXTA
今回のテーマはみんな大好きメラビアンの法則です。営業講座、プレゼン講座、話し方講座の最初によく言われますよね。

視覚情報 55% (見た目)
聴覚情報 38% (話し方)
言語情報 7% (話の内容)
とかいうヤツです。ちなみにこの話、日本のビジネス書では非常によく見ますが、海外のビジネス書ではデール・カーネギーに連なる人たち(フランク・ベドガー等)の本くらいでしか見かけませんよね。散々いろんなところで書かれているので詳細はリンク先を見ていただくことにします。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hiraki/d74.htm
http://www.bcm.co.jp/itxp/2006/01/cat07/24125958.php
ポイントとしては、言語情報(話している内容)はほとんど大事じゃなく、見た目(視覚情報)や話し方(聴覚情報)が大事ということですが、その結論は行き過ぎということです(実験条件と結論の間にギャップがある)。
たしかに、以前の記事に書いたように第一印象が大事というのは確かです。しかし、この第一印象が大事ということを言うためにメラビアンの法則とかいうそれっぽい数字つきの法則を使うのはオススメしません。
結論:
”メラビアンの法則”と言われたら、眉につばをつけて聞きましょう。
”第一印象は大事です”、”外見を気をつけましょう”というのは正しいです。でも、そのことに論拠が必要なんでしょうか?
アイスホッケーのマスクをかぶって斧を持って「怪しい者じゃない」と言ってる人がいたらすぐに逃げましょう。でも、高級スーツを着てめちゃ笑顔で「俺はこれまで100人殺してきた、お前も今から墓場に送ってやる」と言っている人がいてもすぐ逃げましょう。きっと危険度は7%どころじゃないです。
(文: SY)
FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学
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