2011年03月18日

マズローの欲求段階説

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(c) makaron*写真素材 PIXTA


ビジネス書でよく引用されるものにマズローの欲求段階説というものがあります。これは人間の欲求が以下のように5つの階層になっているというものです。

1.生理的欲求(食事・睡眠等の欲求)
2.安全の欲求(安全性や経済的安定などの安全に関する欲求)
3.所属と愛の欲求(どこかに所属している、他者に受け入れられるという欲求)
4.承認欲求(自分が価値があると思われ、他者に承認される欲求)
5.自己実現欲求(自分の能力や技術を発揮する欲求)

マズローは低次の欲求が満たされると、高次の欲求が表れると提唱しました。マズローの理論はたしかに単純化されていて分かりやすいですが、このように明確に階層化されているかという点で疑問があり批判がされています。ビジネス書では、定説であるかのように書かれることが多いですが...

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マズロー以外には、オルダーファーが生存(給料、諸手当など)、関係性(社会的相互作用など)、成長(尊敬、自己実現など)の3つが同時に人に影響をしているとしました。

ハーバードビジネスレビュー2008年10月号ではニティン・ノーリア他が「新しい動機づけ理論」という論文の中で、
1.獲得(社会的地位など無形なものも含めて、稀少なものを手に入れること)
2.絆(個人や集団との結びつきを形成する)
3.理解(好奇心を満たすことや、世界をよりよく知ること)
4.防御(外部の脅威から我が身を守り、正義を広める)
という4つの動機がそれぞれあるとしています。他にもいくつか理論がありますが、基本的にはマズローとは違い欲求が階層化されているとはしていません。


マズローの欲求段階説の階層化は単純化されていて、次に何をすればいいといった検討が非常に容易です。ですが、実際には様々な欲求が同時に複雑に組み合わさっていると見るのが妥当だと思います。


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(文: SY)


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