2011年03月24日
非言語的な部分で嘘を見抜く...のは困難です
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嘘を非言語的な部分で見抜くということは昔から研究が行われています。実際に”嘘を見抜く”と検索すると様々なページがヒットします。そこでは、視線や身体の動きなど非言語での嘘の見抜き方といったものが様々載っています。
嘘を見抜くには俗説もいろいろあります。例えば、嘘をつくと左や下を見るとか、神経質になったり、不安気にあちこち目を動かしたりといったことが言われたりします。実際にはこれらのことは俗説です。
実際の研究によると、30年ほど前の研究では嘘をつくと、言い間違えが増え、会話の一時中断が増え、声のピッチが高くなるとしています。また、25年ほど前の別の研究では嘘をつくと言い間違えが増え、手のジェスチャーが増え、会話の一時中断が増え、返答時間が遅くなり、会話が短くなるとしています。
たしかに、このような非言語的な特徴が表れる傾向はあります、一方で、多くの人は嘘を見破ろうとする時に、このような非言語的要素を重視しすぎています。
また、最近の研究によると、この非言語的な要素は、応答の遅延と会話のピッチのみが有意であり、しかも、あまり大きな差異がないというものもあります。なお、このような嘘の発見については、相手に話を合わせるといった日常に見られるちょっとした嘘と警察で供述するような大きな嘘では違いが見られ、大きな嘘の方が違いがより見られます。
非常に小さな差異なので訓練を受けてもそれほど嘘を見抜けるようにはならないという研究もあります。もちろん訓練を受ければ多少の差はでるようですが。
(文: SY)
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最近では聞かなくなりましたが・・・。
映画の影響もあるのか、CIAとかKGB的なとこでは、まだ現役バリバリと信じています(笑)
いわゆるニセ科学にはいるものでしょうか...少なくとも使えるほどのものではないようです。
今後は、fMRIなどによって嘘発見ができるようになる可能性はありますね。。。複雑な嘘をつかせると、認知能力が必要なので、脳のスキャンで差異がある(=嘘を発見できる)という話がありますよね〜 もちろん、確定的に分かるというのと、確率的に有意に分かるというものの間にはギャップがあると思いますが...