2011年04月05日

朝活の心理学

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(c) teresa写真素材 PIXTA


最近、朝活が流行っているようです。今週売りの日経アソシエも朝活特集をやっていました。

朝活は朝早く起きる以外に効果があるのでしょうか?果たして朝活はアリなんでしょうか?


オハイオ州立大学の准教授Steffanie Wilkとペンシルバニア大学ウォートン校のNancy Rothbardの研究がこのヒントを与えてくれます。

彼女らの研究は、仕事の開始時の気分が、一日の気分に影響を与えます。もちろんいい気分では仕事のパフォーマンスは向上します。つまり仕事前にいい気分になっておくことは、一日の仕事のパフォーマンスを高めるのです。

つまり朝活でいい気分で仕事を始めることは、その日の仕事のパフォーマンスを高めると考えられるのです。


他にもこの研究では、いい気分の人が悪い気分になるのは17%だったのに対して、悪い気分の人がいい気分になるのは40%だったといように気分のよくなる傾向が分かりました。また、気分が悪い人は、良い顧客に会うと気分がよりよくなるのに対して、嫌な顧客に会ってもそれ以上に気分が悪くならないことなどが分かりました。


また、朝活をしない人にとってはこの研究は以下のようなことを示唆しています。

1.朝は気分よくした方がいい...どうするかは分かりませんが。
2.部下がいる場合は、朝はいい気分にさせるようなことが大事です。
3.遅刻したら罰金などのようなシステムは遅刻を防ぐインセンティブにはいいかもしれませんが、その後のパフォーマンスに悪影響を与えることを知っておくべきです。
4.くだらない朝礼があるならば、いい気分になるような朝礼にするか止めるかを考えるべきでしょう。


これは以下の記事を参考に書きました。

Ohio State University (2011, April 4). Got up on the wrong side of the bed? Your work will show it. ScienceDaily. Retrieved April 5, 2011, from
http://www.sciencedaily.com/releases/2011/04/110404151353.htm

(文: SY)
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