2011年04月27日

”アイ・ラブ・ユー”の進化心理学

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MITの准教授Josh Ackermanが” Journal of Personality and Social Psychology”に投稿した研究によると、男性は女性よりも6週間先に”アイ・ラブ・ユー”(愛している)というそうです。この研究は海外のものなので、日本とは数字は違うと思いますが、なかなか面白い数字です。

これはAckermanによると、妊娠した際の男女のリスクの差が背景にあるとのことです。

進化心理学という進化論を考慮した心理学があります。この進化心理学的な視点で見ると、この”アイ・ラブ・ユー”の時間が分かります。進化心理学的な見方では、妊娠を考慮すると女性は男性よりもより長期間の関係を望みます。実際に、どういう意図があるかはともかく、多くの動物でオスよりもメスの方が長期間の関係を望んでいます。これはたとえ妊娠しない動物でさえも、卵子を作る方が精子を作るよりもより多くのエネルギーを必要とするからです。

そして、このように女性は長期間の関係を求めることから、女性は愛を”高い値段で取引したい”と考えており、男性は愛を”安い値段で取引したい”と考えています。

このことが男性が女性よりも6週間早く”アイ・ラブ・ユー”と言う理由であると、Ackermanは述べています。


この記事はPSYORG.com"Timing, meaning of 'I love you' differs by gender"を参考に書きました。


(文: SY)

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posted by さいころ at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛・男女関係
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