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ポーランドのヴロツワフ大学のPiotr SorokowskiaとBoguslaw Pawlowskibが脚の長さと魅力の関係について調査をしました。この調査は脚の長さをいろいろと変えた写真を使って、男性100人、女性118人に脚の長さを5%づつ変えた画像を見せて、魅力を聞くという方法で行われました。

この画像で真ん中の人が平均的な脚の長さになっており、左にいくごとに5%づつ脚が短く、右にいくごとに5%づつ脚が長くなっています。
この実験の結果が下のグラフです。

グラフより分かるように、男女ともに平均より5%脚が長いと一番魅力的と見られて、それを超えると魅力が落ちていくことが分かります。たしかにあまりにも脚が長い人や、脚が長い人が高いヒールを履いていると違和感を感じるというのはあるので、私たちの直観にもあっていそうです。
ちなみに、日本人の脚の長さは経済産業省の”size-JPN 2004-2006 調査結果について”の”【別紙】57項目平均値データ”より20代前半の女性は身長158.2cm,脚の長さは71.8cmとなっています。
この脚の長さの比率を5%増やすために、平均的な人が魅力を最大にするヒールの高さを計算すると6〜7cmとなります。意外と高くてびっくりです。もちろん、これは平均的な人向き、既に脚の比率が高い人はここまで不要ですし、身長が低い人はヒールが高すぎてはいけないということになりそうです。
この記事は以下の論文を参考にしました。また、本文中の図も以下の論文から引用しています。
Piotr Sorokowskia & Boguslaw Pawlowskib(2008),"Adaptive preferences for leg length in a potential partner",Evolution and Human Behavior 29 (2008) 86–91
(文: SY)