2011年05月09日

透明性の錯覚

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(c) ちょあ写真素材 PIXTA


実はそれほど見透かされていないのに、過度に他人に内面を見透かされていると思ってしまうのが透明性の錯覚です。

透明性の錯覚の具体的な例としては、自分が嘘をついたり演技をしたりしている時、自分が思っているほどには他人はその嘘や演技を見破っていないということです。このような実際よりも嘘を見抜かれやすいと思っているという傾向については、よく言われていることです。逆に、他人の嘘を本来よりもより見抜くことが出来ると思っているというバイアスもありますが、これは別の話です。

また、自分があがり症と思っている人は自分が緊張していたというのが相手に伝わっていると思いますが、自分が思っているほどには相手にはその緊張が伝わっていないということも、透明性の錯覚から説明することが出来ます。


人は主観的に物事を見ていますので、自分は自分の悪い点や気づかれたくないと思っている点が実際に他人が見ているよりも目立ってみえてしまうというのが背景にあると思います。


(文: SY)
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