2011年05月26日

カフェインは協働作業向き?結論は性別による...

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(c) ララ写真素材 PIXTA


ブリストル大学のLindsay Claireらが平均22歳のブリストル大学のコーヒーを飲む人64人を被験者としてカフェインの効果について実験をしました。被験者にカフェイン入りのコーヒーもしくはカフェインレスのコーヒーを飲ませた後に、ストレスを与えた環境とストレスのない環境それぞれで、パズル、交渉、記憶力を必要とする協働作業を行いました。
この結果として、ストレスのある環境下ではカフェイン入りのものを飲んだ女性はコラボレーション能力を増し、男性は減らすということが分かりました。


この件について組織行動論で有名なBob Suttonがブログでとりあげていて、”より調査が必要”な状況と書いています。たしかに性別によって効果が違うのは、一般的な感覚と違うので協働作業についての効果についてより大規模な調査が必要というのは理解できます。

ちなみに以前の記事”カフェインは作業効率を高める”でカフェインの覚醒効果が作業効率を高めると書きましたが、実験条件によって必ずしも有効でないということでしょうか。カフェインとカフェインレスのコーヒーというのは実験もしやすく、心理学の実験のネタには面白そうですね。


この記事を参考に書きました。
Coffee helps women cope with stressful meetings but has the opposite effect on men
Caffeine: It Undermines Performance on Collaborative Tasks for Men, Enhances It For Women

元論文のリンクはこちら


関連記事:
カフェインは作業効率を高める


(文: SY)
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