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女性は男性の身体に触ることでいろいろなお願いがしやすくなると言われています。もちろん、逆も言われています。では、実際に女性が男性に触るのはどのくらいの効果があるのでしょうか?
フランスのUniversité de Bretagne SudのNicolas Guéguetが平均的な女性(7人の候補の写真から魅力が4番目と評価された人)の共謀者を使って検証しました。被験者は18〜25歳の男性です。
この共謀者は20歳の女性で、よくある感じのジーンズと、タイトフィットのTシャツ、赤いスニーカーを履いてバーで待っています。男性が来ると男性の近くにきて、しばらくすると「鍵束が固くて、鍵が入らない」と男性に頼みます。男性が鍵をはめた後に「ありがとう」と言いながら相手の上腕部に1,2秒タッチした場合とタッチしない場合のそれぞれでその後に男性が女性にコンタクトしてくるかを調べました。

表をみて分かるように、タッチをするとコンタクトしてくる男性は2倍以上に増えました。
そして男性がコンタクトしてきた場合は、女性が席に戻ってからコンタクトしてくるまでの時間を計測しました。

結果を見てわかるようにやはりタッチをすると相手の反応がよくなっています。
これらの結果から分かるようにたった1,2秒とはいえ、タッチするのは非常に効果が大きいようです。恋愛本などでしばしば書かれていることですが、コンタクトしてくる率が2倍になるというのは魅力的ですよね。
この記事は以下の論文を参考に書きました。
"The effect of a woman's incidental tactile contact on men's later behavior", Nicolas Guéguen, Social Behavior and Personality: an international journal, Volume 38, Number 2, 2010 , pp. 257-266(10)
(文: SY)