2011年05月30日

姿勢の影響は権力の影響よりも大きいかも!?

写真素材 PIXTA
(c) Taka写真素材 PIXTA


ゴルフでは胸をはってゆっくり歩かないといけないと言われます。私がよくやっていたビリヤードでも、試合中はセコセコ歩かずにゆったりを胸をはって歩かないといけないと言われています。

実際に胸をはって歩くことで、王者のように振舞うことができ、スポーツのパフォーマンスを向上させるといったようなことは言われますが、これは日常生活やビジネスにおいても役立つのでしょうか?

ノースウェスタン大学ケロッグマネージメントスクールのAdam Galinsky教授とLi Huang、スタンフォード大学の Deborah Gruenfeld教授とLucia Guilloryが身体の姿勢と権力についての研究をしました。

これは、権力がある人とない人がそれぞれ、堂々とした姿勢と、縮こまった姿勢がどのような影響を与えるかのテストです。

まず被験者には権力のある人とない人ということでマネージャーと従業員(フォロワー)のどちらかの役割が割り当てられ、マネージャーは従業員の評価を行う、従業員はマネージャーに従うというように告げられます。

さらに被験者の一方のグループは、椅子の片腕を肘掛けに置いて、もう一方の腕をそばにある椅子の後ろに置き、脚を組むように言われます。そして、もう一方のグループは、手を太ももの下において、肩を落として、脚をくっつけるように言われます。


このようにすることで、それぞれの被験者の役割が権力があるかないか、また堂々とした姿勢か縮こまった姿勢かが割り当てられます。


そして、単語テストやブラックジャックなどのいくつかのタスクがそれぞれ行われました。すると堂々とした姿勢のグループの被験者は縮こまった姿勢よりも、より力に関係する言葉を使い、より身体を動かすことがわかりました。そして権力のあるマネージャー役の人もより動きますが、動作においては姿勢の影響の方が大きいことが分かりました。


これはあくまでも実験であって実際の環境とは違いますが、マネージャーと従業員(フォロワー)の関係よりも、姿勢の影響の方が大きいというのは意外な結果でした。

ちなみにGalinskyによると、姿勢は就職活動の面接で影響が大きいとのことですので、座った姿勢を鏡やビデオをチェックされてはいかがでしょうか。

この記事は以下を参考に書きました。
Association for Psychological Science (2011, January 7). Standing tall is key for success: 'Powerful postures' may trump title and rank. ScienceDaily. Retrieved May 30, 2011, from http://www.sciencedaily.com/releases/2011/01/110106145257.htm

上記記事を見つけるのは"Barking up the wrong tree"を参考にしました。


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(文: SY)
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