2011年06月10日
睡眠は意思決定にも効く!
(c) 420|写真素材 PIXTA
記憶にとって睡眠が大事というのはよく言われることです。記憶をする際に間に睡眠をはさむと良いという研究は有名だと思います。以前も"睡眠は学習効果を高める"という記事を書きました。
そして、記憶だけでなく意思決定においても睡眠が役に立つという研究をマサチューセッツ大学のRebecca Spenceらが行いました。研究は、ゲームを使った実験をしています。18〜23歳の被験者を以下の2つのグループに分けます。
グループ1.午前に簡単にゲームの説明を受ける→午後に詳細な説明を受けてゲームをする
グループ2.午後に簡単にゲームの説明を受ける→帰って寝る→午前に詳細な説明を受けてゲームをする
ちなみに簡単な説明は、実際にゲームの理解はできない程度の簡単なもので、ゲームの攻略法を考えることはできません。
このグループでそれぞれゲームをしたところ、グループ2の一度寝てから詳細な説明を受けたグループの方が良い成績になりました。ちなみにその後でゲームを午前にしたグループと午後にしたグループでは同じ得点だったので、テストをした時間帯の影響ではないと考えられます。
つまり、意思決定をする際にある程度の情報を得てから、一度睡眠をとることで意思決定の質が上がると考えられるのです。
これまで経験的に夜に考えるよりも翌朝に仕事をした方が有効であるとは思っていましたが、これは疲労のせいかと思っていました。睡眠をすることで、疲労からの回復だけでなくプラスの効果もあったんですね。
睡眠にはやはり不思議な力があるようで、睡眠は調べていくといろいろ出てきそうですねー。人間って不思議です。
(文: SY)
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