2011年06月21日

大学の先生退官に思うこと

先日、恩師が客員教授をされている某大学も退官されたということで、謝恩会に参加してきました。心理学のニュースではありませんが、そのことを一つだけ書かせてください。

その先生は会社員として27年間、教員として26年間の53年間の研究・開発者生活をされてきて、77歳で某大学を退官されました。

教師には2つの教え方があると思います。
1.知識を教える・伝える教師
2.自らの姿を見せて、勝手に感じさせる教師
先生は完全に2.のタイプでした。

昔、何かの本で「大学の先生は高校の先生と違って、その場ですらすらと問題を解いて教えるのではなくて、その場で悩みこんで考える姿を見せるものだ」といったことを読んだことがありますが、まさにこういったタイプの先生でした。

知識を教えるのは上手ではなかったと思いますが、60歳を過ぎても毎日終電まで研究を続けていて、また私が在籍していた大学を退官後も大学の近くにマンションを借りて研究していた姿はまさに「背中で教える」といった先生でした。


先生は退官されても研究を続けられると思いますが、区切りのパーティーに参加したことで、ちょっとしんみりしたので、書かせていただきました。


(文: SY)



posted by さいころ at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | その他
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