2011年06月28日
目標設定のポイント
(c) Shadowman|イラスト素材 PIXTA
自分の営業ノルマを決める時は誰しも低い目標を決めようとしますが、ノルマでなく自分の目標とする場合にはどのような目標を決めるのがいいのでしょうか?
カリフォルニア大学リバーサイド校Cecile Choとコロンビア大学のVenkataramani Joharは、被験者に目標設定をさせてから、それから株の銘柄を選ばせるという実験をして目標設定と満足度についての研究をしました。
これによると、下図のように良い結果を得ても低い目標を設定した時は満足度が低いことがわかりました。これは目標が低かった時には、もっと高い目標を達成できたのではないかと思ってしまうためと考えられます。
また、様々な事柄について、技能を改善できると考えている人と、生まれつきの能力で決まっていると考えている人では結果についての満足度が変わります。下図のように技能を改善できると考えている改善志向の人は結果がどうあれ満足しやすく、改善できない生まれつきの能力と考えている人は良い結果がでないと満足しないことが分かりました。さらに能力志向の人よりも改善志向の人の方が満足度が高くなります。
このことから言えるのは、会社へ申告するノルマのようなものはともかくとして、目標はある程度高くした方がいいということと、結果よりも自己の改善にフォーカスをした方がいいということです。
「結果志向よりプロセス志向」といったことはよく言われていますが、心理学的にもそれは言えそうです。
以下の記事を参考にしました。
University of Chicago Press Journals (2011, June 27). Go for broke: Consumers who set conservative goals feel less satisfied. ScienceDaily. Retrieved June 28, 2011, from http://www.sciencedaily.com/releases/2011/05/110509113731.htm
(文: SY)
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/46407229
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/46407229
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック