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(c) YNS|Stock Photos PIXTA
”生まれか育ちか”(nature or nurture)というのは、心理学や哲学などで昔からある対立です。先日読んだビジネス書に、この”生まれか育ちか”の話が出てきて、なかなか面白かったのでご紹介します。
”生まれか育ちか”を企業において考えてみると、社員の能力は”才能か教育か”ということになります。今回ご紹介する”ハイ・フライヤー”はまさにそれを主題にしたものです。”才能か教育か”と言われたら、ほとんどの人が”教育”と答えるんじゃないか、と思いますが、実際には多くの企業ではそのような制度になっていません。
この本では”正しい資質”(原文ではライトスタッフ、この本では”何かいいもの”と訳出)という言葉で表現していますが、企業は才能を持っているかどうかの選抜を行っているだけで教育が行われていないということを主張しています。
この本で述べられている”才能”か”教育”かを簡単にまとめると以下の表のようになります。

多くの企業では残念ながら”選抜”方式になっていると思いますが、この本では「”教育”に舵を切れ」ということを述べています。
この本は心理学の本でありませんが、ビジネスでの組織について考える時にも、”生まれ”か”育ち”かという二つの対立があるんですね。実は私たちの身近にもこういった、心理学でよくモチーフにされる対立が隠れていそうです。
(文: SY)
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