2011年07月21日

自制バイアス

禁煙 タバコ 鍵 くさり [1884604] - 写真素材
(c) hamago写真素材 PIXTA


禁煙や禁酒を続けるのはどうして難しいのでしょうか?タバコについて言えば、吸った時の健康リスクや家で吸った際の家族へのリスクを考えると止めない合理的な理由がありません。

また、タバコや酒は一度止めてもまた元に戻ってしまう人をよく見かけます。1年ごとに禁煙するといって、1、2ヶ月止めるといったことを続けている人は皆さんの周りにも何人かいるはずです。


禁煙や禁酒からまた戻ってしまうことは、自制バイアス(restraint bias)で説明することができます。この自制バイアスというのは、自分の自制心を過剰に見積もってしまうというものです。

自分の自制心を過剰に見積もってしまうと、自らを耐えられないほどの誘惑に晒してしまい、結果として誘惑に負けてしまうといったことがあります。ちなみに人は、自分が自制心があると思っているほど、より大きな誘惑があるところに近づいてしまうようです。その結果、禁煙しているはずなのに、愛煙家の友人と一緒にコンビニの駐車場で雑談したり、飲み会に出たりといったハイリスクな行動をしてしまいます。


自分の能力を過剰に評価するというのは、”レイクウォビゴン効果”としてよく知られていますが、自分の自制心を過剰に評価するのは恐ろしいですね。そういえば、テスト前日に早く寝て、翌朝早く起きようとして起きられないアレも、この自制バイアスが関係していそうです。自制心を過剰に見積もっているので、本来ダメなギリギリまでリスクを犯してしまうみたいですね…

この記事はノースウェスタン大学のLoran Nordgren他の"The Restraint Bias How the Illusion of Self-Restraint Promotes Impulsive Behavior"を参考に書きました。


(文: SY)
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