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ゴルフについての心理学的なコメントやメンタルトレーニングといったことは様々行われていますが、Psychologist誌でゴルフの特集があったために、簡単にまとめてありました。
・ホームアドバンテージについて
1979年からライダーカップ(ヨーロッパの選手とアメリカの選手がチーム戦を行うもの)では、15回のうち9回がホームチームが勝っています。ホームの観客の応援によって、選手が自信を深めて、より勝利への期待を増やすと考えられます。
・手順と集中
ゴルフでは、「右腕をこう上げて、振り下ろす時にこうして」などのように具体的なスイングの手順などは考えずにプレイしなければなりません。ゴルフのゲームは、歩いて、集中して、プレイするというものです。集中することは、目標に向かってボールを運ぶことだけです。
・ショットに集中する
完璧なゲームをするためには、しっかりしたスイングの基礎を作る必要があります。今のスコアや前のラウンドの失敗などは考えずに、ショットに集中する必要があります。たとえミスしても、それはゲームの中のたくさんあるうちのただの1ショットにすぎないことを学ばないといけません。
・赤い服
服がパフォーマンスに影響をすると考えている人たちがいます。最近の研究では、赤はスポーツでの成功に結びついています。色は支配や脅威のサインとして機能するため、スポーツで赤い服を着ると、より勝つと言われています。ちなみに、タイガー・ウッズは、メジャートーナメントのファイナルラウンドでは、赤を着ることは有名です。
・ゆったり”歩く”
コースでのゴルファーのボディーランゲージは、自分や相手の自信に影響を与えます。研究では、適切な姿勢やアイコンタクトが、相手のパフォーマンスに影響を与えることがわかっています。
・選択と決定
ゴルファーは、ホームではコースを知っているから有利です。どのようなショットを選択すればベストかを知っていれば、落とし穴を避けられます。環境をより知っていることで、完璧なゴルフを行うイメージもしやすくなります。
・ラウンドの前にスコアカードを書く
ゴルファーは期待という悪魔によって苦しめられています。例えば連続でミスをすると、今度こそは挽回しようとしますし。絶好調の場合は、終わってもいないのに優勝のことを空想してしまいます。そしてこのようなことが、自分の意識をスイングから遠ざけてしまい。ショットへの集中が逸れてしまいます。
・混乱について
ゴルフのスイング自体は1秒にも満たないものです。そしてショットのための計画をして、素振りしてショットをすることも1分程度のことです。
一方で、ゲームのことをあれこれ考えるためには十分の時間があります。このあれこれ考える時間が、プレイヤーに不安を与えてしまいます。結果として、自分でショットをする前に自分で混乱をしてしまい、勝手に壊れていくといったことがあります。
この記事はBPS(The British Psychological Society)の"Get in the swing of it"を紹介したものです。
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(文: SY)
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