2011年07月29日
自動車レースと事故の関係
(c) くまちゃん|写真素材 PIXTA
研究の結果には2つあります。1つは当たり前の結果のもの、もう1つは意外な結果のもの。もちろん世の中の多くの事柄は実験や研究では明らかにされていませんので、ほとんどの心理学の研究は当たり前の結果を改めて確認するというものになります。
という前フリの通り、今回の研究結果も当たり前のものです。
アメリカのウェストバージニア州工科大学のGuy Vintaglioneが、同州の高速道路事故について2003年から2006年の4年分についての分析を行いました。
その結果、NASCARというアメリカで人気の自動車レースに続く5日間は、高速道路の事故が有意に多くなることが分かりました。分析したデータ量が少ないのが若干気になりますが、当たり前なのに面白い結果ですよね。
日本でも、F1の放送をした後は自動車事故が増えるのか?ヤクザ映画をテレビで放送した後は喧嘩が増えるのか?などが気になるところです。普段はあまり意識していませんが、人の行動はやはりレースなどのテレビ番組に影響を受けてしまっているんですね...
この記事はこちらを参考にしました。
元の論文はこちら。
VITAGLIONE, G. D. (2011), Driving Under the Influence (of Mass Media): A Four-Year Examination of NASCAR and West Virginia Aggressive-Driving Accidents and Injuries. Journal of Applied Social Psychology. doi: 10.1111/j.1559-1816.2011.00783.x
(文: SY)
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