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PSYBLOGに月曜日は憂鬱か、という記事が載っていました。これはオーストラリアでの研究ですが、日本でも十分に通用しそうな内容です。月曜日が辛いビジネスパーソンの皆様は是非ご一読ください。
月曜日はそんなに悪くない
月曜日は憂鬱と言われます。楽しい週末の記憶が新鮮なうちに、全ての問題を放置した金曜日の後始末に戻って、次の週末までの莫大な量の仕事をこなさないといけません。それでは、本当に月曜日は1週間のうちで一番憂鬱な日なんでしょうか?
新しい研究を通して、月曜日は我々が考えているほど憂鬱ではないことを示しています。ただし、この研究は不幸なことに、金曜日と土曜日が、私たちが思っているほど良い日でもないことも明らかにしてしまいました。
想像された気分
オーストラリアのシドニー大学のCharles S. AreniとNTFグループのMitchell Burgerが202人の被験者に、曜日ごとの典型的な気分を想像するように言いました。この結果から、
・人は、月曜日の朝と夕方に最も悪い気分になる
・人は、金曜日と土曜日の朝と夕方に最も良い気分になる
と考えていることが分かりました。幸運なことに、AreniとBurgerはこの結果は正確であるとは信じずに、さらに351人に、その日にどのような気分だったかを尋ねることにしました。
実際の気分
研究では、平均的にみると、人の気分は同じ週にずっと残ることをみつけました。そして、月曜日は人が思っているほど憂鬱でなく、金曜日と土曜日は人が予想しているほど楽しくもないことが分かりました。

この結果は、記憶バイアスを示しています。それは、私たちが過去を思い出す時、以前に経験した出来事の一番悪いことを思い出す傾向があるというものです。月曜日は、典型的には憂鬱な日と言われているため、最も悪い月曜日を思い出す傾向があるのです。逆に、金曜日と土曜日は、典型的には楽しい日と言われているため、最も良い金曜日と土曜日を思い出す傾向があります。
実際には、週を通しての私たちの気分の変動は、典型的なパターンである月曜日から少しづつよくなって土曜日に最高になるというものではありませんでした。そうでなく、週の平均の気分は、私たちが思っているよりも平坦なものです。
この記事はPSYBLOGの”MONDAY1 Are Not As Depressing As You Think"を翻訳したものです。
(翻訳: SY)