2011年08月17日

習慣化のための自己効力感

ジョギング - 写真素材
(c) すってぃ画像素材 PIXTA


自己効力感というのは自分が物事のコントロールをどのくらい出来るかという確信の強さのことです。自己効力感が高い人は、よりチャレンジングな目標に挑む傾向があり、また目標をより達成する傾向があります。逆に自己効力感が低い人はしばしば新しい行動を始めることすらしないといったこともあります。


イリノイ大学のEdward McAuleyらが177人の60,70代の男女を対象とした1年間のプログラムを通じて、運動プログラムの習慣化についての研究をしました。

この結果から、マルチタスキング能力と望ましくない反応を抑制するといった認知能力が高い被験者は、より自己効力感を向上する傾向があり、運動プログラムをより続けることが分かりました。

また、認知能力だけでなく、続けるための戦略として、ゴールを適切に設定する、タイムマネジメントをする、セルフモニタリングをする、運動プログラムを続けるために他者にサポートしてもらう、といったことを行った被験者もより運動プログラムを続ける傾向がありました。


この結果は2つのことを示しています。1つ目は、マルチタスキング能力や望ましくない反応を抑制するといった認知能力でスクリーニングができるかもしれないということです。2つ目は、続けるために以下のような戦略が有効ということです。

・ゴール設定
・タイムマネジメント
・セルフモニタリング
・他者のサポート

今回の実験は自発的なゴール設定でないので、先日書いた”モチベーションの6つのテクニック”で書いたものと完全には重なりませんが、やはり目標達成のためには戦略が大事なようです。


この記事は以下を参考にしました。
University of Illinois at Urbana-Champaign (2011, August 16). Want to keep your exercise resolutions? New research offers pointers. ScienceDaily. Retrieved August 17, 2011, from http://www.sciencedaily.com-/releases/2011/08/110816084502.htm


(文: SY)
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