2011年09月06日

『不合理だからすべてがうまくいく』

不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」
ダン アリエリー Dan Ariely
早川書房
売り上げランキング: 9284



行動経済学者として有名なダン・アリエリーの本です。行動経済学というと、何やら経済学っぽいですが、ほぼ社会心理学の本と思ってもらっていいです。

と、同じ出だしになりましたが、先日書いた、『予想どおりに不合理』の続編です。

・職場での理屈に合わない不合理な行動
・家庭での理屈に合わない不合理な行動

という2部構成でまとめられていますが、基本的には前著の『予想どおりに不合理』と同様に様々な実験から、人の心理バイアスを解き明かしています。


特に前半の職場の話は、高すぎる報酬を提示するとパフォーマンスが落ちることをインドの村で実際に高い報酬を出して実験したことということや、働くことの意味の実験のためにレゴを使って1回ごとに壊した場合とそうでない場合にどのくらいレゴを作るかといった実験などが載っています。

それぞれの結論は人は完全に理性的という見方からすると予想外の、そして人間には様々なバイアスがあるという見方からすると予想通りの結論になっていますが。それでも、実際の数字と共に結論を出されると、企業でのインセンティブの与え方などに多くの示唆やアイデアを与えてくれます。


個別の結論や実験内容は有名なのでどこかで読んだものも多いのですが、ともかく高密度にこれでもか、と実験が載っています。そして、読んでいて思うのは、本当にダン・アリエリーは実験が好きなんだなー、ということです。普段、自分もさいころニュースを書いていると、様々な実験がしたくなります。残念ながら、実験を思いついても個人ではやる場所や機会がないんですが…

予想どおりに不合理[増補版]
ダン アリエリー Dan Ariely
早川書房
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(文: SY)
posted by さいころ at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) |
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