2011年09月20日

「嘘の心理学」のワークの結果

 さいころセミナー「嘘の心理学」にご参加いただきありがとうございました。今回は11人の方にご参加いただきました。この記事ではワークの結果をご報告させていただきます。


・話の内容としぐさ比率
皆さんに質問した、嘘を見抜く時に、”話の内容”と”しぐさ”がどの位の比率で重要かということを聞きました。その結果です。ちなみにこれは、嘘の見抜き方などについての説明前に聞いたものです。

8:2  3人
7:3  2人
6:4  1人
5:5  3人
4:6  1人


・透明性の錯覚
二人の方に出てきてもらって、一人に本当の話をもう一人に嘘の話をしてもらいました。
この二人にそれぞれ8人から何人に嘘が見抜かれると思うかを質問したところ、それぞれ「全員に見ぬかれたと思う」と答えていました。一方、実際に8人いたうち嘘を見ぬいたのは5人でした。


・ボディランゲージで嘘を見抜く9つ
ボディランゲージで嘘を見抜く方法としてよく言われているものを9つ挙げて見ました。このうち実際に使えそうなものは1,3,8です。参加者にはこの9つのうち使えそうなのを3つ挙げてもらいました。その結果です。

7人 1.視線をそらす
1人 2.右上(左上)など視線をある方向に向ける
4人 3.アゴや口などを触る
4人 4.脚や手などを触る
3人 5.脚をぶらぶらさせたり、足踏みしたりする
3人 6.椅子に座りなおす
3人 7.くちびるを舐める
5人 8.表情が不自然
3人 9.頭や顔がよく動く(キョロキョロする)


・嘘のワークの結果
3人1組になって、1人が30秒〜1分程度の”嘘の話”と”本当の話”をしてもらって、残りの2人がそれを見抜くというワークを行いました。その時の嘘の見抜けた結果です。自分以外の2人の話を見抜くので2問中何問正解かを聞いています。

●ワーク1
事前に作ってもらった話を使ったワークの結果です。
2問正解 1人
1問正解 7人
0問正解 4人
平均正解率 37.5%

●ワーク2
その場で作りながら話してもらい、それを使ったワークの結果です。
2問正解 1
1問正解 9
0問正解 2
平均正解率 45.8%

●ワーク3
事前に作ってもらった話を使ったワークの結果です。ただし、一人が質問者となって、質問をしていきます。
2問正解 5
1問正解 5
0問正解 2
平均正解率 62.5%


この3つのワークの結果を見てもらって分かるように、事前に作った話よりもアドリブの話の方が見抜きやすく、さらに質問をすると嘘を見抜きやすくなります。しかし、それでもそれほど高い確率で嘘を見抜くことはできませんでした。


・ワークの際に気づいたポイント
ワークの際に気づいた点をそれぞれのグループで発表してもらいました。その結果を載せます。

●嘘をついている人を見ていて気づいたポイント
人それぞれだが、固有の何かクセがあるのではないか?
相手の表情からは嘘は見抜けないと思う。喋り方や声のピッチなどでも分からない。初対面では内容で判断するしかない。
話が長くなることが多い
表情に違いが出そうだが、出ていてもどれが嘘かは分からない
嘘と嘘でない時で、何らかの違いはあると思うが、毎回違うのではないか?

●嘘を本当を見分けることができそうか?
なかなか難しい(そもそも見抜こうと思わない)
無理だと思う
難しい

●嘘を付く時に注意するポイント
話が途切れないようにする、流れるように話す。もっともらしく話す。細かいところをはしょらないようにする。
大きな嘘をつく時は、意図的に曖昧な点や小さな嘘をあえて入れておく。
事前に作戦が立てられる時は、言い方を考えておくというのもアリかも。
堂々と話すのが大事
自分では下を向いて話すことが多いと思うので、それを止める
自分のクセがあるならば、それを矯正する
どうせほとんど見抜かれないので、堂々と話せばいい


今回のさいころセミナー”嘘の心理学”はなかなか楽しいワークだったと思います。皆さん、それぞれが実際に”嘘か?本当か?”という状況で、嘘をつき、またそれを見抜くということで、嘘を見抜く難しさとその時のポイントなどが分かったのではないかと思います。

参加いただいた皆様ありがとうございました。
posted by さいころ at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー・イベント
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