2011年09月24日
友達の選択肢は多いより少ない方がいい??
(c) 佐藤ポン|ストック写真 PIXTA
ウェルズリー大学のAngela Bahnsらの研究は、交友の範囲と友達についてのなかなか面白い研究です。
この研究は中西部の500人くらいの小さな大学と、25000人以上いる大きな大学と比べたものです。
それぞれの大学で、学生に態度や宗教や政治などを聞きました。すると、大きな大学では、友人同士が小さな大学より、より似ていることが分かりました。これは人は自分と似た人と友達になるし、大きな大学では多くの人がいるからより自分と似ている人をみつけることができるためです。
一方で、友人同士の親密度を図ると、小さな大学では大きな大学より、より仲が良いことが分かりました。これは大きな大学では友達候補がより多いため、友達を替えることが容易なため満足度が下がってしまうと考えられます。
友達の選択肢が多いことは、より似た人を見つけることが容易になる反面、友達を交換することも容易という問題があるんですね。
元の論文はこちら。
A. J. Bahns, K. M. Pickett, C. S. Crandall. Social ecology of similarity: Big schools, small schools and social relationships. Group Processes & Intergroup Relations, 2011; DOI: 10.1177/1368430211410751
この記事は以下を参考に書きました。
SAGE Publications. "With more choice, friends are more similar, but not closer." ScienceDaily, 22 Sep. 2011. Web. 24 Sep. 2011.
(文: SY)
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