2011年10月11日

子供への広告の影響

フライドポテト - 写真素材
(c) HAL画像素材 PIXTA


テキサスA&M国際大学のChristopher Fergusonらは子供が食べ物を選ぶ際の広告の影響を研究しました。これは3から5歳の75人を対象とした実験です。

被験者となる子供はアニメを見せられます。1つのグループは、アニメの合間のCMでフライドポテトのCMを見せられます。もう一方のグループはアニメの合間にディップソースつきのアップルスライスのCMを見せられます。

その後で、親がヘルシーなものを選びなさいというか、もしくは親は何も言いません。それから、子供に食べ物のクーポンを選ばせました。

この時に子供がフライドポテトを選んだ割合を下に示します。

フライドポテトを選んだ割合.002.jpg

図から分かるように、フライドポテトのCMを見せられた子供は、フライドポテトを選び割合が上がります。また、親がヘルシーなものを選ぶように言うことで、フライドポテトを選ぶ割合が減ります。

この結果は、CMの力を示していますし、同時に親の指示の力も示しています。CMの効果を消し去ることはできませんが、親はその力をある程度緩和することはできるのです。


元の論文情報はこちら
Christopher J. Ferguson, Monica E. Muñoz, Maria R. Medrano. Advertising Influences on Young Children's Food Choices and Parental Influence. Journal of Pediatrics, 2011; DOI: 10.1016/j.jpeds.2011.08.023

この記事は以下を参考にしました。
Elsevier Health Sciences. "Children's food choices are affected by direct advertising and parental influence, study suggests." ScienceDaily, 10 Oct. 2011. Web. 11 Oct. 2011.


(文: SY)
posted by さいころ at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 消費者行動
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