2011年10月17日
複数の目標でも集中できる方法
(c) Ryo.WATANABE|ストックフォト PIXTA
新しい研究は、具体的な計画が心理的な余裕を作って、目標に集中する方法を示しています。
我々は平均して15個の個人的なプロジェクトを同時に実行しています。ヨーロッパ旅行を計画しながら、家の大掃除を週末にしようとしていて、転職活動を裏で進めながら火曜日のプレゼンの準備をするといったように様々な目標があります。さらに私たちは毎日、仕事や買い物や読書のようなことをしています。
それでは、目標について考えることは、他の目標をどのくらい妨げてしまうのでしょうか?ヨーロッパ旅行を考えると、どのくらい仕事の気が散ってしまうのでしょうか?
心理学者は、終わっていない目標が私たちの心の周りをグルグル回っていることを1世紀近く前から指摘しています。これは、ツァイガルニック効果と呼ばれています。
具体的な計画は、心を解き放つ
まだ終わっていない目標に気を逸らされて、別の目標に集中できないかもしれません。新しい研究によると、これはまだ終わっていない目標をきちんと具体的に計画するまで続きます。
MasicampoとBaumeister,2011の研究によると、小説を読んで楽しんでいる間、被験者は毎日の終わっていない仕事についての考えがしばしば浮かんできて、小説を読んでいる邪魔をされます。
しかし、もし終わっていない目標について、とても具体的に計画をするように言われると、仕事のことを考えてしまうことが、仕事がない時と同じくらいまでに減ります。このことは、別の実験でも確認されました。
先にやることをより具体的に計画をしておくことで、今実行していることのための心理的な余裕を生み出して、現在のことをより効率的にこなすことができるのです。
目標を具体的にするというのは、私達がやりたいどんなことについてでも、いつ、どこで、なにを、どうやって、かを決めることです。もし旅行を計画しているなら、夕食後にパートナーと一緒に、ホテルや飛行機についてリストアップして、それから、土曜の朝にオンラインで予約すると決めてはどうでしょうか?(あなたは”目標の正しいビジュアル化”(未訳)してください)
もし、計画が十分に具体的ならば、夕食後になったらこの計画を自動的に行います。その結果、残りの時間は旅行の計画にわずらわされることなく、他の目標に集中することができるのです。
この記事はPSYBLOGの"How to Avoid Being Distracted From Your Goals"を翻訳したものです。
(翻訳: SY)
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