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心理学でケーキの秘密を解き明かしましょう。
この経済の時代に、どうすれば賢くお金を使えるのか、少しだけアドバイスしましょう。
これはDunn, GilbertとWilsonの'If Money Doesn't Make You Happy Then You Probably Aren't Spending It Right'(お金があなたを幸せにしないなら、あなたはたぶん正しい使い方をしていない)という魅力的なタイトルの論文からのものです。
これからのいくつかの記事で、この論文について詳しく検討します。まず、小さな喜びの不思議についてから始めます。
2つのマッサージ
まず、NelsonとMeyvis,2008の困惑させられる研究からはじめましょう。この研究では、被験者は3分間のマッサージを受けます。1つのグループは、途中で20秒の休憩をはさみ、もう一方はずっとマッサージを受けます。これは、どちらがより良いでしょうか?
人はずっとマッサージを受けている方がいいと予測しますが、実際には違います。結果は休憩を挟んだマッサージがより良いのです。これは、途中で休むことで、マッサージに慣れてしまわないのです。
幸せの敵は、順応です。不幸なことに、私たちは物事に慣れてしまうと、それが当然のこと思ってしまい、幸せが減ってしまうのです。これは悲しいことですが、真実です。
しかし、もし楽しいことを別々の小さな断片にしておけば、全体としてはより多くの喜びが得られて、より幸せになります。これは、より多くの小さな喜びは少しの大きな喜びよりも良い理由の一部です。
価格は2倍、でも良さは2倍じゃない
ケーキを2倍に食べても2倍よくはないということを小さな喜びでは利用します。量を2倍食べる方がより良いですが、良さは2倍にはなりません。ケーキを食べることは、食べないよりもずっといいですが、ケーキを2倍食べても2倍幸せにはならないのです。
二人の人間が、スポーツイベントやコンサートやショウなどに行くことを考えてください。もちろん、後ろの方に座るよりも、前の方に座る方がいいです。しかし、良い席に座ることに2倍払う価値があるのでしょうか?幸せという観点から言えば、ありません。2倍は楽しめないでしょう。安いチケットで、2回行くほうがずっといいのです。
小さなことを楽しむ
日々の生活で小さなことを楽しめる人は、より幸せです。お金を持ってる人は、小さなことを楽しまない傾向があります。これはお金を持っていると、より多くのことを人生に期待してしまうからです。このことは、自分がお金持ちであることから、十分な幸せを得ていないことを意味します。
コーヒーショップに行ったり、近くの遊園地へ遊びに行ったり、家には安い椅子を買うといったことが、ベターなことを知っています。そうすれば長い期間に渡って、より楽しむことができます。
この記事はPSYBLOGの"Why Many Small Pleasures Beat Fewer Larger Ones"を翻訳したものです。
(翻訳: SY)