2011年10月28日

創造性をダメにする6つの方法

うなだれるビジネスマン - 写真素材
(c) にこまる写真素材 PIXTA


あなたの組織はうまくいっていますか?
ビジネスやその他の場面で創造性をダメにする6つの方法を紹介します。


多くの組織では、創造性を養いたいと考えていますし、実際、組織はそうあるべきでしょう。しかし不幸なことに、職場習慣によって創造性は完全に台無しにされています。

これは、ハーバード・ビジネススクールのテレサ・アマバルが、組織についての何十年にわたる研究を考察して明らかにしたことです(Amabile, 1998)。

ある研究ブログラムでは、彼女は3つの産業界に属す7つの会社を研究し、チームメンバーに仕事についての報告を毎日してもらいました。

2年後、彼女は組織によっていかに創造性の扱い方に差があるかを明らかにしました。その意図があろうとなかろうと、一部の組織は創造性をダメにする完璧な方法を知っているようであり、その反対に、社員がクリエイティブであるために優れた環境を打ち立てている会社もありました。

多くの組織では創造性を生み出したくないように思えるので、ここでは創造性をダメにする6つの方法を示します。

1.役割のミスマッチ
創造性をダメにする一番簡単な方法は、適切ではない人に仕事を与えることです。仕事の一部でも、すべての仕事でもいい。社員は自分の能力を超えていると感じる必要がありますが、その仕事は自分の理解の範囲内にあります。

多くの組織内でよくあるシステムは、緊急の仕事の多くをそれをするのにふさわしい人に割り振るということでしょう(例えば、 一番若い社員、一番年長の社員、一番仕事が少ない社員に割り当てるなど)。マネージャーは一般的に仕事や課題での必要条件や従業員のスキルを見抜くことが不得意です。ミスマッチは不満足で創造性のない結果の原因です。

2.自由を制限する
確かに人は自分に課した具体的な目標が必要です。そしてその目標の達成方法を自由に選択できることも必要です。もし創造性をダメにしたいなら、社員の目標達成のために取りうる方法についての自由を制限するだけでいいでしょう。よくある方法の2つは、目標を頻繁に変更することや、新しい方法は望ましくないとほのめかすことです。社員はすぐにそのメッセージを理解し、挑戦するのを止めるはずです。

3.資源を制限する
創造性は時間とお金がかかります。なので、創造性をダメにするのはこの2つを制限しましょう。締切をあり得ないほど短くしたり、使える資源を最小限にしましょう。

マネージャーは、物理的空間にこだわる傾向があり、ビーズチェアやサッカーテーブル、ファンキーな家具が創造性を高めると考えています。しかし、もっと重要なのは心理的空間です。人がよいアイデアを生み出すためには十分な時間と資源が必要です。
人は切迫した時間設定や資源のプレッシャーにさらされると、創造性は急速に無くなっていきます。

4.集団の多様性を減らす
似たような人の集まる集団は仲良くなる傾向にあります。彼らは対立しないしトラブルも引き起こしませんが、創造性のレベルはとても低いです。もし、確実に創造性を低くしたいなら、集団の多様性を減らしましょう。
逆に、チームが多様なスキル・能力・視点をもった人で構成されていると、様々なアプローチが組み合わさって創造的な解決法を生み出すことができます。時間はかかるだろうし議論をすることになるでしょうが、多様性のある集団は創造性を養います。だからそんな人がいたら避けてください。


5.励まさない
建設的になるよりも批判的になるほうが楽です。もし創造性を抑え込みたいなら、斬新なアイデアに対して、絶えず評価と批判を与えましょう。また、斬新アイデアの問題の1つは、時にそれが成功するということです。だから、さらに創造的になることを抑制するためには、独創的なアイデアを提案したけれど、それが成功しなかった社員を罰すればいいのです。

斬新なアイデアを提出すると終わりのない尋問を受けることになると知れば、そしてもしそのアイデアが成功しなければ罰せられると知れば、彼らはすぐにアイデアを生み出すことをやめるでしょう。

6.サポートしない
内輪もめや政治工作やゴシップ…これらすべては創造性をたやすくダメにするものである。もしも組織がそれらに敵対すれば、本当に創造的な仕事を生み出すことはないでしょう。自由な情報の流れを阻止し、協力を促進しないようにしましょう。なぜならこの2つは創造性を高めるものだからです。

サポートがなければ、創造的であろうとすることはなります。そして従業員のモチベーションは下がり、皮肉屋になるでしょう。

やるときは水面下で
創造性をダメにするこれらの方法は、こっそりと行うのがベストです。あなたはサポートや自由や資源などを与えているといい、実際にはそれほど熱心にはやらないのがいいでしょう。これによって一見するとクリエイティブな組織のように見えるが、真に創造的な解決法は生み出さないでしょう。

もしも創造的な組織に興味があるなら上記の反対のことをすればいいでしょう。(翻訳:山崎Y)

この記事はPSYBLOGの"6 Ways to Kill Creativity"を翻訳したものです。
posted by さいころ at 13:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 発想法・問題解決
この記事へのコメント
「制限」が創造性を高める理由―【私の論評】企業経営では制限は創造性を高めているが、行政がそうならないのはどうしてか?

こんにちは。制限が創造性を高めるという研究結果もあります。今の日本の最大の障害は、数多くありますが、こと国内に限っていえば、デフレが最大の障害です。こういう障害があればこそ、政治家は、創造性を発揮して、これを解決していくのが筋ですし、優れた起業家が、創造性を発揮して困難をのりこえていくように、粉骨砕身すべきと思います。しかし、そうではありません。自民党政権時代もそうでしたが、民主党政権になってからますます酷くなったと思います。こうした政治家の馬鹿さ加減を長期間にわたって見せ付けられると、制限や障害があるから、想像性は高められるというのは、間違いではないかと思ってしまいます。それは、間違いであり、「制限や、障害」があると知覚できるセンスがあるかないかで、創造性は決まってしまうのではないかと思います。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。
Posted by yutakarlson at 2011年11月23日 09:51
コメントありがとうございます。制限をすることで、創造性が高まるという研究は存じております。例えば締め切りも何もなしで、何をやってもいいという場合には創造性が低下するし、逆にリソースを制限しすぎた場合にも創造性が低下します。

政治と創造性の関連についてはこのブログの範囲ではありませんので、ブログを拝見させていただき勉強させていただきます。
Posted by さいころ at 2011年11月23日 10:43
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/49472475
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック