2011年10月29日

好奇心も学問の鍵

子供 人物 幼児 男の子  - 写真素材
(c) nashie写真素材 PIXTA


学歴が必要かどうか、というのは様々な議論のある問題かもしれません。それでも学問についてより知っていることは大事ですし、特に専門的な分野においては大学で良い成績を取ることは大事なことです。

イギリスのエジンバラ大学のSophie von Stumm、スイスの ノースウェスタン・スイス応用科学大学 Benedikt Hell、ロンドン大学Tomas Chamorro-Premuzicらが大学での成績と好奇心に関する研究をしました。

これは、合計で50000人の学生を対象とした、200の研究のメタ分析です。メタ分析というのは、これまで行われた様々な研究を統合して、より大きなデータからより正確な結果をだそうとするものです。この研究によると、やはり好奇心は大学でのパフォーマンスに影響を与えていました。この効果はかなり大きいもので、好奇心には真面目さと同じくらいの意味がありました。さら、好奇心があってかつ真面目、という場合は、特に大きな良い影響があります。


これは好奇心が、自らの知識を広げたり、研究を進めるといった際の推進剤になっているためと考えることができます。

この研究は大学でのものですが、好奇心の価値は学生にとどまりません。会社でも好奇心の高い人は、パフォーマンスが高く、未知の分野や新しい業務を開拓していくと考えられます。人を雇うときは、本を読んだり、美術館に行ったり、知らない土地を旅するといった好奇心の強い人を雇うべきでしょう。

また、子供を教育する場合も、やはり好奇心を伸ばすといったことはかなり重要なようです。子供を美術館に連れて行くといった情操教育には、私は疑問を持っているのですが、科学的な好奇心を伸ばしたり、新しい分野の本を読んだりするような仕組みづくりは大事だと思います。


この記事は以下を参考に書きました。
Association for Psychological Science. "Curiosity is critical to academic performance." ScienceDaily, 27 Oct. 2011. Web. 29 Oct. 2011.

元の論文情報はこちら。
S. von Stumm, B. Hell, T. Chamorro-Premuzic. The Hungry Mind: Intellectual Curiosity Is the Third Pillar of Academic Performance. Perspectives on Psychological Science, 2011; 6 (6): 574 DOI: 10.1177/1745691611421204


(文: SY)
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