2011年11月07日
近視眼予測 何故、運動は辛く思えるのか?
(c) カメラ大好き|写真素材 PIXTA
運動について考える時、楽しくなってくる途中よりも、最初の辛い部分を考えてしまいます。
運動することを想像すると、不思議なことが起こります。
Rubyら,2011の研究では、次にやる運動について考えた時に起こる、妙な効果が分かりました。この研究では、被験者がピラティスやヨガやウエイトトレーニングやランニングなどの運動をどのくらい楽しめるかを予想して、その後に実際に運動をしてどのくらい楽しかったかを調べました。
平均的に人の予想は、かなり悲観的なものでしたが。運動を実際にすると、予想したよりも楽しんでいました。このことは、様々な種類の人において見られました。また、緩い運動でも激しい運動でも、一人での運動でもジムでの運動でも、他人がメニューを決めた時でも自分でメニューを決めた場合でも、同様に予想していたよりも実際の運動を楽しんでいました。
この理由は、運動の楽しさを予想する時に、楽しくなってくる途中よりも、最初の辛い部分に重点的にフォーカスしてしまうためです。
研究者は、このことに”近視眼予測”(forecasting myopia)と名付けて、この”近視眼予測”を避ける方法をみつけました。
全体に集中する
Rubyらは実験として、ウォームアップや運動やクールダウンといったすべての運動について考えるように言いました。それから運動の楽しさを予想すると、より楽しめると予想するようになりました。この方法は、将来運動をしようという意志を強くする効果も生みます。
この全体をイメージするという方法で、どのくらい楽しめるかの短期的な予想を避けることができそうです。運動の楽しさを予想するときは、辛い最初よりも、運動の全体をイメージしましょう。
この記事はPSYBLOGの"Forecasting Myopia: Why Exercise is More Fun Than We Predict"を翻訳したものです。
(翻訳: SY)
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