2011年11月30日

”今月の**賞”は役立つか?

紙幣 ドル 通貨 お札 マネー  - 写真素材
(c) kuppa写真素材 PIXTA


今月の**賞というのは役に立つのでしょうか?この方法はよく行われていますよね?人はインセンティブに従って動くものだと考えるならば、”営業部長賞”や”今月のベストパフォーマー賞”を作って表彰するのはいいことのように思えます。

西ミシガン大学のDouglas JohnsonとAlyce Dickinsonの研究では、6人の学生がコンピュータで小切手の処理をするという作業をしました。ちなみに通常のホワイトカラーの仕事と同様にこのコンピュータでは、途中でゲームをして遊ぶことが出来るようにしてあります。

この時に週ごとに”今週の賞”として余分に50ドルを上げると、全体としてパフォーマンスが低下しました。


これは、賞をもらった人はいいのですが、それ以外の人のパフォーマンスが低下するので全体としてはパフォーマンスがさがってしまうということです。金銭的ボーナスの良し悪しということはよく言われていますが、そもそもボーナスをもらわなかった人のモチベーションというのも考えないといけないんですね。


この記事は”Barking up the wrong tree”の”Do employee-of-the-month programs work?”を参考に書きました。

参考文献:
"Employee-of-the-Month Programs: Do They Really Work?" from Journal of Organizational Behavior Management, Volume 30, Issue 4 October 2010 , pages 308 - 324


(文: SY)
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