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人は自分の判断と予測を過信しています。これは過信効果(overconfidence effect)として知られています。
人は自分の予測能力についても過信をしています、ここでいくつかの実験を見てみましょう。Dunningら,1990の実験では、被験者は相手に約30分のインタビューをしてから、インタビュー相手が質問にどのように答えるかを予測するという実験を行いました。この実験では、74.5%正しいと予測したのに対して、実際には63.0%の正解率でした。また、インタビュー相手でなく、より仲の良い相手であるルームメイトが質問にどのように答えるかを予測した時は、77.7%正しいと予測したのに対して、実際には68.0%の正解率でした。
人は自分の様々な能力について過信していますが、予測能力についても過信をしています。未来を楽観的に見るだけでなく、その未来を本来よりも、より正確に予測できると思い込んでいるようです。
参考文献
Dunning, D., Griffin, D.W., Milojkovic, J.H., & Ross, L. (1990). The overconfidence effect in social prediction. Journal of Personality and Social Psychology, 58, 568–592.
(文: SY)