![身だしなみチェック モデル:佐伯美沙 - 写真素材](http://image.pixta.jp/image/blog/56/4a17f7fee80e39f82dd8d86dda36ff40_196_300.jpg)
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NHK教育でやっている「テストの花道」という番組を好きで見ているのですが、東大などの上位校の人ほどドヤ顔で映っている気がしています。もちろん個人ごとの差の方が大きくて、”みんな大好き”な東大の天明さんは好感Maxなんですが...
この学校のランクとドヤ顔の関係についてミシガン大学のPatricia Chenらが研究をしました。
この実験は、ウェブサイトからとったアメリカのトップ20のビジネススクールの学部長の顔写真がどのくらい協調的かを調べました。その結果、下位校の学部長の方がより協調的な表情をしていることが分かりました。つまり、上位校の学部長はドヤ顔ということですね。なかなか面白い結果です。
また、この協調的な表情の研究として同時に別の実験も行なっています。ミシガン大学の学生が、学校でちょっとしたゲームをします。そして、勝った後に、対戦相手がミシガン大学よりも上位校のイェール大学の学生か、もしくは下位校のウォッシュテナウ・コミュニティ大学の学生と知らされます。その後に、実験の記録のためといって写真を撮ります。すると、イェール大学の学生に勝ったと思ってる学生の写真の方がより協調的な表情をしていました。上位の学校に勝って、機嫌良く写真を撮影してもらっていたためでしょうか?
他人との関係においては協調的な表情をしてる方が、相手に良い印象を与えることができます。この実験のように、表情は様々な社会的なランキングの影響を受けているようですね。気を付けないと...
この記事は以下を参考に書きました。
Patricia Chenら,2011,The hierarchical face: Higher rankings lead to less cooperative looks.,J Appl Psychol. 2011 Nov 14,PMID: 22082456
(文: SY)