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多くの現代人は、カロリーを取り過ぎです。ダイエットなどの”頑張る”方法でなくても、取得カロリーはいろいろあります。ブライアン・ワンシンクは皿を小さくすることで、食べる量を減らせるということを述べています。このことは「そのひとクチがブタのもと」という良著でいろいろと述べられています。是非、一読をオススメいたします。
そのワンシンクがジョージア工科大学のKoert van Ittersumと行った研究で、皿の色と食品の色に関して述べています。
この研究によると、白いパスタソースを白い皿に盛った時や、赤いパスタソースを赤い皿に盛った時は、よりたくさん盛ってしまいたくさん食べてしまうのです。以下のグラフのように、料理の色と皿が合っていると、見た目で少なく感じるためかよりたくさん食べてしまいます。

この理由は、色のコントラストが低いと、料理がより少なく見えてしまうためと考えられます。わかりにくいかも知れませんが、下の図のように、両者の色が似ているとサイズを錯覚してしまうためと考えられます。

皿の大きさや色などちょっとしたことで、人は食べる量を変えます。これは減量をした人にとっては、食べる量を意識的に減らそうとする努力抜きに、また料理店にとっては材料費を増やさずに、コントロールできることを意味しています。
これまでに書いたダイエット関連の記事はこちらの”ダイエットの心理学”にまとまっていますので、こちらから各記事を読んでみてください。
この記事は以下を参考に書きました。
Van Ittersum, Koert, and Brian Wansink (forthcoming), “Plate Size and Color Suggestibility:
The Delboeuf Illusion’s Bias on Serving and Eating Behavior,” Journal of Consumer Research.
また、この研究の動画がここあります。英語ですが、見るだけでも雰囲気が分かると思います。
(文: SY)