2011年12月30日

相手の気持が分かる子育て法


母親とのコミュニケーションのあり方は、子どもの心理的発達に影響を及ぼすということは多くの研究で示されていますが、西オーストラリア大学で最近行われた研究では、母親との会話と子どもの視点取得の発達の関係を明らかにしました。

Mother's talk helps children see other viewpoints.

この研究では、120人の4-6才の子どもを対象に2年間の縦断的研究を行いました。そして、言語発達に遅れのない子どもの場合、

@母親との会話の頻度が高いこと
A母親が他者の考えや感情について詳しく教えていること

の2点が、子どもの他者の視点で考える能力に関連していることが示されました。

他者の視点から物事を考える能力は、他者との円滑なコミュニケーションを促進するだけでなく、物事を俯瞰的に捉え問題を解決する能力のベースとなる重要な能力です。

この研究の興味深い点は、母親とのコミュニケーションのあり方との関連を見ている点です。
特に今回の研究では、「他者の考えや感情を詳しく子どもに教える」ということは比較的取り入れやすいものであり、育児や家庭でのしつけ・教育などにも応用しやすいのではないかと思います。

(文: 山崎Y)

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