2011年12月31日
ダイエットの必要性
(c) Graph-S|ストックフォト PIXTA
今度、さいころセミナー(平日版)として、主婦向けにダイエットの心理学というものを考えています。それでは、私たちはどのくらいダイエットの必要があるんでしょうか??
まず、手に入る一番古いデータの1947年の国民栄養調査によると、1946年の栄養状況は摂取エネルギーが都市部で平均1721kcal、1947年の栄養状況が都市部で年平均1856kcal、農村部で2142kcalです。ちなみにカロリーの半分程度が配給によるもので、残りが自由購入・自家生産・その他によるものでした。1946年→1947年でかなり栄養状態が改善していることが分かると思います。
それでは、手に入る最新のデータを見てみましょう。一体どのくらいだと思いますか?
平成21年の国民健康・栄養調査を見ると、2009年の摂取エネルギーは1861kcalでした。なんと1947年の都市部の摂取エネルギーとほぼ同じです。
摂取エネルギーについて1947年の数値と2009年の数値をそのまま比べていいのかどうかという問題があります。
仮説として高年齢化の効果を考えました。1947年の時よりも2009年は高年齢化していて、20代、30代の摂取エネルギーは増えているのに、平均すると摂取エネルギーが増えているという仮説です。これについて考えてみましょう。平成21年の国民健康・栄養調査のこちらの資料のP.56〜P.57を見ると、20代で1812kcal、30代で1820kcal、40代で1888kcal、50代で1898kcal、60代で1875kcalとなっていました。やはり、20代、30代の摂取エネルギーはかなり減っているようですね。
2009年度の摂取エネルギーが、1947年度と同じだからといってダイエットをする必要がないとは言いません。しかし、この数字を見た時に、ダイエットの意義を考えてしまいました...
(文: SY)
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