2012年01月12日

女性は交渉をあまりしない?

笑顔で面接を受ける女性 - 写真素材
(c) としろストック写真 PIXTA


”社会的なコネクションでの転職は有利だが、男性に限る??”という記事では、転職の際に、男性は、女性よりも良い条件の仕事を見つけやすいということを書きました。


これらはアメリカでの研究ですが、日本でも交渉は大事になってきているのではないでしょうか?ハーバード・ビジネスレビューのバックナンバーを読んでいたら”女性はもっと交渉すべき”という記事がありました。


この記事もアメリカでの研究を紹介したものです。MBAの卒業生の初任給が、男性は女性よりも平均7.6%高かったことを書いています。これは女性の7%が給料の交渉をしたのに対して、男性の57%が給料の交渉をしたためです。また、別の研究では、最後の給料交渉が男性では4週間前だったのに対して、女性では2週間前となっていました。

つまり、女性は就職時のみでなく就職後にも交渉自体の頻度が低いのです。これには、女性自身の「女性はこうあるべし」という性的ステレオタイプの影響があります。また、交渉をすると「女性のくせに」思われるかもしれないので、先回りして交渉をしないということがあります。

女性は昇給の交渉をしない人が多いと思いますが、正当な評価を得る必要はあります。交渉の結果よりも、上司との関係を重視して交渉しないといった選択もあります。しかし、交渉しないのが性的なステレオタイプの影響なら、交渉をするべきでしょう。また、もし部下に女性がいるならば、男性と同じように交渉するよう促す必要があります。

直感的には、女性は他人との交渉が多いと思ってしまいますが、会社での主張という点ではかなり謙虚な傾向があります。このことに注意しないと、会社での満足度が低下するので注意してください。


こちらも読んでみてください。
”給料交渉の10の方法”

この記事は以下を参考にしました。なお、ハーバード・ビジネスレビューは3年の定期購読をすると、昔の記事をすべてオンラインで読めるのでオススメです。
ハーバード・ビジネスレビュー2004年2月号, ”女性はもっと交渉すべき”, P.12-P.14


(文: SY)
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