2012年01月20日

バラバラの拍手が一つにまとまる

拍手のリズム.jpg

昨日、岡村靖幸のコンサートに行ってきました。周りがノリノリの中で、照明の心理的効果について考えたり、このノリノリな気持ち(クオリア?)はどこから来るんだろう?などと分析して楽しんできました...あれれ?かなり損しそうな性格ですね^^;;

さて、そこで印象的だったのは、アンコールの手拍子です。コンサートの終盤に近づいてきたくらいに、一度幕を引いてアンコールの時間になりました。

ここで、観客のうち2,30人に一人くらいが手拍子をしていました。これが最初は完全にバラバラなリズムで手拍子をしていましたが、5分くらいしてくるとバラバラだった手拍子が、急に1つのリズムになりました。そして、1つのリズムになると、これまで手拍子をしていなかった人も少しづつ手拍子をするようになってきて、会場が盛り上がっていきました。


これはなぜでしょうか?以前、”お見合いの法則”という記事では、人は狭い道で正面から来た人とすれ違う時に同じタイミングで足を出してしまうので、右から抜こうとしたら同じタイミングで相手も同じ方向に来て、逆に行こうとしたらまた同じタイミングで逆に来るといったお見合いをするということを書きました。これは、相手が視界に入ると脚を出すタイミングが合ってしまうという理由でした。


このアンコールの手拍子の同調については少し違うものと考えられます。これは1対1と、n対nの違いです。ちなみに、この手拍子の同調はコーネル大学のスティーブン・ストロガッツの有名な研究に関連しています。余談ですが、ストロガッツの下で研究をしていたダンカン・ワッツはスモールワールドといったネットワークの研究で有名で、数学的な論文などを書いているだけでなくマーケティングへの応用記事なども書いているので知っている方もいるかもしれません。

さて、この手拍子やホタルの発光などで見られる同調については、ストロガッツのSYNCという本で述べられています。詳細は本を読んでください。もしくは概要は橋本大也さんの”情報考学”のページの”SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか”を読んでも雰囲気がつかめると思います。


それまでバラバラだった手拍子が急に1つになるのはとても面白かったです。全く違う周波数には反応しないものの、比較的近い周波数のものには手拍子が同調するといったことでしょうか?SYNCを読んだのがかなり昔で覚えていないので、理論的な説明はまた別途書きたいと思います。

(文: SY)

手拍子の件はこちらがオススメ。面白いですが、多少数学っぽい考え方に慣れてないと辛いかも。といいつつ、詳細は覚えてませんが^^;;
SYNC
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こちらもオススメですが、品切れなんですね...”歴史は「べき乗則」で動く”みたいに文庫になってほしいなぁ。
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posted by さいころ at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | その他
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