
よく考える際に「箱から出て考える」と言います。以前、”箱と自分から脱出するクリエイティブ思考”という記事では、主体を自分でなく他人として考えるとよりクリエイティブになるということを紹介しました。
シンガポールマネージメント大学のAngela Leungらの実験は、創造性へのメタファーの影響についてのものです。海外では”out of the box"(箱の外)で考えると言います。そこで実際に1.5m四方のダンボールの箱を用意して、箱の中と箱の外でどちらが創造的になるかを調べたました。この結果、箱の外にいる人の方が創造的なアイデアを生みました。
また、英語の諺で”putting two and two together.” という言葉があります。これは「あれこれまとめて結論をだす」という意味です。このメタファーを使うために、人に両手に紅茶のソーサーとティーカップをもたせるとより創造的なアイデアを生みました。
人は実際のメタファーの影響を受けているというのは心理学の実験などでもよくみかけることです。人はクリエイティブだと思っているロゴなどを見るとクリエイティブなるといった実験もあります。アーティストの芸術品なども効果があるでしょう。
また、別の方法として”もっとクリエイティブに! 7つのちょっと変わった心理学テクニック”にはいくつかのクリエイティブになる方法を書きました。
アップルの3ヶ月の利益が1兆を超えたそうですが、もっとクリエイティブな商品が日本でもバンバン発表されてワクワクしたいです。
この記事はAssociation for Psychological Scienceの"To “Think Outside the Box”, Think Outside the Box"を参考に書きました。
(文・絵: SY)