
ポルトガルのリスボン・カトリカ大学のNicole Meadのチームのポテトチップを使った実験は、ダイエットだけでなく浪費癖にも効く手段を教えてくれます。
この実験では、オランダのポテトチップを105人の高校生にあげました。
ちなみに、高校生は以下の4つのグループに分けました。
1.すぐに食べていい
2.食べてはいけない
3.すぐに食べてはいけないが、あとで食べていい
4.自分で1〜3のどれかを選ぶ
そして、”すぐに食べていい”グループ、”食べてはいけない”グループ、”あとで食べていい”グループがそれぞれどれだけポテトチップを食べたかを調べました。
※4の自分で選ぶグループもどれかのグループにはりいます。
すると、”あとで食べていい”グループが一番食べた量が少なく、1週間で2.4回食べましたが、自由に食べていいグループは約4回食べました。そして、食べてはいけないグループは4.5回食べました。

つまり、”あとで食べていい”という人はあまり食べないですむのです。ちなみに、これは最初に割り当てられていても、自分で選んだ人でも同様です。
これは”あとで食べられる”ということで、欲望が抑えられるためと考えられます。また、この研究では、”あとで”というのは時間を具体的に指定しないのがいいとしています。
たしかに、私たちは、物を買う時に「まぁ、今も買えるけど、あとで買おう」と思うことで、同様の戦略をとって購入欲を抑えることがあると思います。漠然と行なっていましたが、この”あとで”はとても有効な戦略なようです。
この記事はWebMDの"New Weight Loss Strategy: Postponing a Snack"を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)