2012年02月11日

速読・速聴のインターチェンジ効果?

速読や速聴(小説の朗読などを3倍速とかで聴く)の本や講座ではインターチェンジ効果というものがよく主張されます。

インターチェンジ効果.001.jpg

そして、速読や速聴を続けることでスピードに慣れて、その後高速道路からインターチェンジから降りたかのように遅く感じる(逆に言えば頭の回転が速くなる)というのです。

これは本当でしょうか?


調べた範囲では、これが真実かどうか分かりませんでした。速読・速聴側の人達が「こういう効果もありますよ!!」と、データもなしに主張しているというのが私の調べた範囲での結論でした(データや参考論文をご存知の方は是非教えて下さい)。


もし、このインターチェンジ効果があるならば、全く同じロジックによって速度の速いゲーム(例えば高速スクロールのシューティングゲームや、高速な格闘ゲーム)をよくやっている人は、そうでない人よりも頭の回転が速いということになります。つまり、スーパースト2Xばっかりしている人は、バーチャファイターをしている人よりも頭の回転が速い(ゲームの速度が全然違うので)ということになります。これは真実なんでしょうか?これは冗談にしか思えません。


この議論は、脳トレゲームブームを思い出します。脳トレはそのやってるゲームが上手くなるだけなのに、あたかも頭がよくなるかのように宣伝されていました。これと同様に、速聴や速読をいくら練習しても、速聴ができたり速読ができるだけの効果しかありません。ただし、速聴にかんしては、もしかすると速読の際に言葉を音声化しないで(音韻ループを使わないで)読む練習に出来る可能性もありそうです。


ちなみに速読については、多少の効果はありそうです。これは、また別に書きます。

(文・絵: やまざきしんじ)
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