
昨日書いた”利き手の心理学。その選択は”自由に”選んでる?”は、利き手側を選びやすいという話でしたが、この話に関連してスーパーの基本的な配置の話を思い出しました。
ご存知の方もいるかと思いますが、普通のスーパーは左回りの導線になっています。そしてコンビニもこのような配置になっています。スーパーの場合は入ってすぐに野菜コーナー、そして、魚、肉、最後に乳製品などという配置でしょう。コンビニの場合は入ってすぐ右に雑誌コーナー、そしてドリンクのある壁面、お弁当やデザートのあるコーナーになっているのではないでしょうか?共に、この回遊は左回りで行います。
これは外周に注目しやすいことと、冷蔵しないといけないものなど大型の什器を外側に置きたいということがあります。そして、ほとんどの人は右利きなので、右利きの人が商品を取りやすいために、このような左回りの配置になっています。できるだけお客さんにショッピングカートを持たせることで売上が上がるという話もありますが、やはり商品の取りやすさが売上にとって大事ということですね。

もちろん、例外となる店舗もあります。駐車場との兼ね合いや、駅などの人がたくさん来る方向との兼ね合いで逆周りにせざるを得ない場合です。

コンビニやスーパーが普段とは違う右回りの導線をさせる場合は、どうしてそのような設計にしなければならなかったのかを考えてみると楽しいですよね。こういったことを普段からよく観察するのもきっと心理学です:-)
(文・絵: やまざきしんじ)
この手の話が好きな人にはオススメ。
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