
化粧って大事ですよね?女性にとっては化粧は本当に大事だと思います。
これまで紹介した記事の中では”メイクで長生き?”の中で化粧をしている人は長寿な傾向があることをお知らせしました。また、”化粧品の心理学”という記事では、化粧をすることで感情がポジティブになることを書きました。
また、実際にどのくらい美しくなるかという点は、”化粧の効果はいったいどれだけ?”という記事の中で、様々なタイプのメイクが魅力や有能そうに見えるかなどをどのように変えるかといったことを書きました。
それでは、化粧で”男はどのくらい寄ってくる”んでしょうか?
ここ数日のさいころニュースでお馴染みのフランスの南ブルターニュ大学のNicolas Gueguenの研究を見てみましょう。
この実験はフランスでのもので、およそ20歳から28歳の213人の男性を対象としたものです。実験はバーで行います。被験者がバーにいると、20歳か21歳の女性が来ます。
そして、女性がメイクアップ(眼とチークと口紅)した場合としない場合で、男性が声をかけてくるまでの時間を計測しました。すると、女性がメイクした場合は男性は2.1〜36.1分、平均17.09分で声をかけてきました。一方、女性がメイクをしていないと6.2〜48.2分、平均23.08分で声をかけてきました。

当たり前の結果ですか?それでも、この当たり前の結果は、化粧が”どのくらい”有効だったのかを示してくれています。これまでさいころニュースで書いた研究では、化粧がどのくらい魅力度を増すかについては書いたものの、その魅力度が実際にどのくらい役に立つかのかはわかりませんでした。今回の研究では、化粧がどのくらい、相手を引き付けるのかを示しています。
この記事は以下を参考にしました。
Nicolas Gueguen, 2008, "Brief Report: The Effects of Women's Cosmetics on Men's Approach: An Evalution in a Bar", North America Journal of Psychology 2008 Vol.10 No.1 pp221-228
(文・絵: やまざきしんじ)